だいすき。 (ページ9)

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◎ ページ9

『却下』

「どーしてですか！！みっくん先輩は私と離ればなれになっても寂しくないんですか？！？！」

二人の思い出いっぱいあるのに！

『あのな、まず遠距離じゃない。課は一緒なんだから、毎日嫌でも顔は合わせる。』

ビシ、と指をさされる。

『さいごに。俺はうるさい奴から離れられてやっっっとのんびり仕事できて一安心。』

『以上』

そう言われると同時に会社の駐車場に着き、

みっくん先輩が、バックで駐車する。

ちょっと待ってくださいよ先輩。

打たれ強い私ですが、今のはちーっと聞き捨てならないですよ？

『はい、とーちゃく。』

「…悲しいです」

『あ？』

「今までの私の気持ちは」

「一ミリも伝わってなかったんですか…」

一安心、だなんてひどすぎます。

『お、おい、急にどした』

俯く私に戸惑うみっくん先輩。

みっくん先輩が触れようとして手を伸ばしてきたけど

私は咄嗟にその手を払いのけてしまった。

「…さすがの私でも、そんなの悲しいです！！」

気持ちをぶつけたら、自然と溢れる涙。

びっくりした顔のみっくん先輩。

「もう、もう、みっくん先輩なんてくそくらえです！！！」

バンッ

後戻りもできずに、思いっきり車のドアを閉め

先にオフィスに帰った。