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『おい、山田、悪い顔してる。やな予感しかしねぇわ。こえ〜』
「みっくん先輩のもほしいです!」
『あ、これ?食えば?はい。』
そう言って、プリンごと差し出される。
「そうじゃないです先輩!」
「はい、あーーーん」
『ぶはっ』
『やだわ。大人なんだから自分で食べなさい。』
「えーいいじゃないですかー!ちょっとくらいノッてくれても!」
『ほんと、いちいちアホだな。』
『そんなこと言うアホにはチョコはやらねえ』
そう言って、ガツガツとプリンを食べ進めていく。
「ひど!みっくん先輩ケチ!私のプレーンもあげないですからねー!」
私もガツガツと食べ進める。
『山田』
「あんですか」
みっくん先輩の真似をして振り向く、と
ぱくっ
「?!?!?!」
みっくん先輩が不意に、私の口に
チョコのプリンを食べさせてくれた。
『ど?うまいっしょ』
悪戯っ子のように微笑むみっくん先輩。
「〜っ////」
たしかにチョコのプリンもめちゃくちゃ美味しいけど
そんなことより、みっくん先輩がカッコいい可愛いすぎて
ドキドキしすぎて味が分からなかった。
「…お、おいひいです///」
『ならよかった』
「ごめんなさい」
『?』
「私はプレーンのやつ全部食べちゃいました…」
『貪欲な奴だな』
まさかみっくん先輩が、最後の一口を残してくれてたとは知らず、
私は意地はって自分のプリンを完食してしまっていた。
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作者名:mom | 作成日時:2018年7月23日 2時