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「な、なんでっ?」



『だって、言ったじゃないすか』



『「望」って呼んだら、いつでも飛んでくって』



「〜っばか」




私は振り返り、小瀧くんに抱きつく。

しっかり抱きとめてくれる小瀧くん。




『…バカはどっちですか…』



『俺、心配で心配でたまんなかったっすよ…』




小瀧くんが眉を下げて見つめる。




「…そっちこそ」



「…田中ちゃんとだいぶ仲よさそうだったじゃない」




意地はって、また可愛くない悪態をついてしまう。




『え、夢子先輩、ヤキモチ焼いてくれたんすか?!』



「ちがっ…」



『作戦、大成功っすね』




そう言って、悪戯っ子のような顔で、覗き込む。




「…もう、そういうことでいいわよ…///」



『可愛いすぎます、夢子先輩』




小瀧くんの大きな手で、顔を包まれる。




『…俺だけの夢子先輩になってください』




恥ずかしくなって、コクンと頷くことで精一杯だった。




『…嬉しいです』




ちゅ、

顔を包まれたまま、優しくキスされる。




『大好きやで。夢子』









おわり

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作者名:mom | 作成日時:2018年7月23日 2時

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