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みんなそれぞれ、いい感じにお酒もまわり、
上司たちは完全に出来上がっていた。
「いや〜でも俺思うのよ。」
「北山と大河内さん、並んでると絵になるね〜!!」
「すごいお似合いだと思うわ〜!」
「それ俺も思ってた!美男美女だよなぁ」
「そのうちめでたい報告聞けちゃったりして?」
嫌でも聞こえてくる上司たちのからかい。
まじでオッサン何言ってくれてんのよ。
聞こえないフリ。聞こえないフリ。
『いやいやいや、やめてください(笑)』
『大河内さんみたいな子、俺にはもったいないっすよ!』
そう言って、んふふ、と笑うみっくん先輩。
なに、その笑顔。
デレデレしちゃってさ…。
「いえいえ!///」
「私なんか、北山先輩に釣り合いませんよ!///」
顔を赤くして、必死に否定する大河内さん。
ほんとーに可愛い。
そりゃみっくん先輩にそんな風に褒められたらそうなりますよね。
「ひゅ〜ひゅ〜」
「お互いまんざらでもないんじゃないの〜」
酔っ払い上司たちのからかいがヒートアップする。
「まあ、山田さんが担当だった時は、北山くんのペットみたいだったもんなぁ山田さん(笑)」
「たしかに!山田さんは犬っぽいもんね〜」
…そろそろ、そのお口チャックしましょうか〜?
なんて言えず。
もう心が折れる寸前だったが、空気を読んでふざようとした。
「…えー、ひど…」
『可愛いじゃないですか、ワンコ』
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作者名:mom | 作成日時:2018年7月23日 2時