不器用で優しい。重岡くん 続き ページ1
ガチャッ
『おつ〜』
何食わぬ顔で入ってくる大毅。
「や、いやいやいや、どうしたん急に!」
『え?落ち込んでんねやろ?』
そう言って悪戯っ子のようにくしゃっと笑う。
「そ、そうやけど…LINEしてくれたらよかったのに…」
嬉しいけど、突然なことに戸惑う私。
『だって、面倒くさいやん。』
大毅が少し照れながら言う。
絶対絶対会いにくる方が面倒なはずなのに。
ぎゅううううって大毅に抱きつく。
「…大毅のそういうとこ大好きすぎる…」
『知ってる』
「うざ」
ぺちっ
「痛っ、え、なに」
何故か甘い雰囲気になるはずのところ、
手加減なしのデコピンをされる。
『うるさいねん。もーはよ寝るで』
「わっ…」
そう言って急にお姫様抱っこされてベッドに連れてかれる。
一緒にお布団に入って、大毅が腕枕して抱きしめてくれる。
「もー何なん。大毅冷たいのに優しいー。」
大毅の不器用な優しさに泣きそうになる。
『どっちやねん。こうやってやっとったら癒されるんやろ。』
大毅が優しく頭ポンポンしてくれる。
『…落ち込むことあったんはしゃーないけど、明日からまた頑張るんやで。俺も頑張るし。』
『んでまた一緒に美味しい飯食お。』
「うんっ」
大毅の励ましに頷いた。
『ん、おやすみ』
ちゅっ
やっぱりずっとずっと不器用で優しい大毅が大好きです。
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mom | 作成日時:2018年7月23日 2時