だいすき。 (ページ8)

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次の日。

いつもより気合いをいれた、メイク、髪型、服装。

神山くんに絶対会えるんだって思うと緊張してくる。

大学に着いて、「いま学校着いたよ！」とLINEを送る。

すると、すぐに返事が返ってきて

『いま図書館おるんやけど、来てもらってええかな？m(_ _)m』

そんなの、お安い御用ですよ神山くん。

いつもシゲちゃんと一緒におるから
シゲちゃんも一緒なんかなー？と思いながら図書館に向かう。

そして図書館に着いてからもう一度LINEを送った。

「入口らへんにおるよっと…」

送信。

そして既読になってから数分後。

『夢子ちゃん、おはよお！』

「あ、お、おはようっ」

ドキドキ。

声だけでこんなにドキドキしてしまう。

いつも挨拶くらいしてるのに。

『図書館まで来てもらってごめんなぁ？』

眉毛下げながら謝ってくる。

「そんなん！全然ええよ～！」

『ほんまありがとお。あ、夢子ちゃんもう帰ってまう？』

「うーん、とくに用事もないから帰るだけやね」

『帰ったあと何か用事あるん？』

「いや、用事はないで！ただ学校ではやることないなーって！」

『そかそか！ほんならさ、一緒に勉強というかちょっと話さへん？』

って、ニコってして聞いてくる。

突然のお誘いに私の心臓が悲鳴をあげた。

「う、うんうんうんうん！！する！！するする！！」

動揺しすぎやと思うけど、そう返事するのが精一杯だった。

『ほんまぁ？やったぁ！ありがとお！ならジュースとか買いに行こや～』

そう言って、一緒に学内のコンビニに向かう。

「あ、てか、今日はシゲちゃん一緒ちゃうん？」

『あー、シゲは今日授業ないねん！俺は１限だけあったからさ！まぁ、せっかく学校まで来たし、テストも近いし勉強してこ～思ってん。』

ま、まじですか神山くん。

シゲちゃんおらんてことはだよ？！

今から２人っきりで図書館でおれるん？！

…今日気合い入れてきてよかった～！！

と、心の中でガッツポーズ。

「そ、そうなんやね！私もテストやばい～思ってたから誘ってもらえてほんまよかったぁ！」

『俺も！夢子ちゃん用事あったらどしよ！思ってたから、ほんま嬉しいわぁ！』

なんて、満面の笑みで言ってくれるから、すぐに胸が反応しちゃってドキドキしてる。

そのあと、コンビニで『付き合うてもらうから』って、ジュースとお菓子奢ってくれてん。

こんな優しくて良くできた大学生いるんですか？と聞きたい。