だいすき。 (ページ44)

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眠いのはわかるけど、太輔に『可愛い』って言ってもらいたかった私は、ちょっと拗ねてしまった。

「もういいもーん…」

拗ねてお布団から出ようとした途端、

グイッ

「わっ…」

太輔に腕を引っ張られて、お布団に逆戻り。

後ろからハグされていて、動けなくなってしまった。

「もう…なに、太輔」

『なに拗ねてんの』

「拗ねてない」

『じゃあこのほっぺ何？』

クスって笑って私の膨らんでるほっぺを指で潰してくる。

「だって…」

『ん？』

ほっぺすべすべ撫でながら聞いてくる。

「新しいルームウェア、可愛いって言ってもらいたかったんだもん…」

『可愛いと思ってたよ？』

「なっ、でもさっき言ってなかったし全然私のこと見てなかったよ？太輔」

すると、お布団の中でルームウェアのショートパンツから出ている太ももを優しく撫でられる。

「っひゃ、」

『すぐに可愛いって思ったけど…こんな夢子、ちゃんと見たらまた我慢できなくなっちゃうじゃん』

そう言って妖しく笑う。

「な…べつに…太輔にならいいもん…」

そんなこと自分から言ってしまって、赤面。

でもどこかこの先を期待してる自分もいて。

『ダーメ』

「えっ…」

『はははっ…ほら、そんなことしてたら今日出掛けれなくなっちゃうじゃん』

そう言って頭を撫でてくる。

「もうっ、バカ太輔！」

一瞬でも期待しちゃった自分が恥ずかしいすぎて太輔に八つ当たりする。