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その出来事があってから、私はどんどん大毅に惹かれていって
今じゃこんなにも大好き。
でも、1回大毅には私の想いを伝えたんだ。
たまたま帰り道で会って、2人で家に向かっている時。
『そういや、最近は変な男に引っかかってないん?』
ニヤニヤしながら聞いてくる。
「失礼やな!もうちゃんとしてるわ!」
『ほんならえーけど。また雨ん中行方不明なられても困るしな〜』
「…もう。」
『あれから好きな奴も出来てへんの?』
「えっ…」
『なんや、もうおるん?今度はちゃんと見極めぇやー?』
「………」
『?どしたん黙ってもうて』
「…大毅だもん」
『は?』
「私、大毅が好きや。」
『な、に言うてんねん、笑えん冗談やな…』
「冗談ちゃう!」
大毅の顔、すごくびっくりしてた。
今まで本当に気付かなかったんだなって思ったし
今までの優しさも、大毅にとっては特別なことじゃなくて、無意識なことだったんだなって嫌でも分かってしまった。
『え、ほんま、なん?』
「ほんまに。私は大毅が好き。」
ちょっとした沈黙の後。
『…ごめん』
無表情のまま大毅に言われた。
『そういう風に夢子のこと見てなかった…かも。ちょっと待っとって…って言うのも勝手やけど、待っとってほしい…かな。』
「…わかった。待つ。」
そう言って、私は大毅の答えを待つことにした。
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作者名:mom | 作成日時:2015年2月6日 6時