だいすき。 (ページ27)

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家近いのに、私が玄関入るまで大毅が見送ってくれた。

家に帰るとお母さんがすごく心配していて、でも事情を察してくれて
すぐに温かいご飯とお風呂を準備してくれた。

ご飯もお風呂も済ませ、部屋に戻る。

１人になると、まだやっぱり元カレとの思い出が蘇ってきて、ウルウルしてくる。

その時、ケータイが鳴った。

こんな時間に誰？と思ったら大毅だった。

『“外。下見て”』

「え？」

慌てて窓を開けて下を見る。

すると、

『ぎゃはは、やっぱりまた泣きそうになってるわ！』

そう言って優しく笑っている大毅がいた。

その笑顔見た途端に、胸がドキドキして、キュンってした。

今まで大毅のこと、そんな風になんて見てなかったし
ましてやこんな失恋してすぐにまさかねって思ったけど…

私はこの時から大毅のこと好きになってた。

そのあと、私も下に降りて行って、大毅と近所を散歩することにした。

どうやら大毅は、私が１人になったらまた泣くって思って来てくれたらしい。

ただの幼なじみって思ってたのに、そんなことするのやめてほしい。

心臓がいちいちうるさくなる。

どんどん大毅への好きが増えてっちゃう。