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数時間後。


「さ、さむっ」


いつの間にか泣き疲れて寝ちゃってたみたい。


部屋の寒さで目が覚めた。


ガチャ


あまりの寒さに耐えれずリビングに向かうと


『夢子?』


太輔が駆け寄ってきた。

そして抱きしめられる。


『もー、こんなに冷えちゃってるし。寝ちゃってたんだろ。そう思って暖房つけにいこうとしたら鍵まで掛けてあったから。風邪でも引いたらどうすんだよ。』


なぜか太輔に説教を受ける私。

太輔はいつも心配性。

今だって喧嘩中なのに心配ばっかり。


「…太輔の話、きく。」


『ん』


『じゃあここおいで。』


そう言って、太輔の足の間をぽんぽんされる。


体が冷えて寒かったし、太輔とそうやって座るの好きだから、大人しくそこに座る。


すると、またフワッと後ろから抱きしめてくれる。


『んとね、まず、あの番号の人は伊藤さんて人。』


「伊藤さん…?」


『そう。いつも俺らの衣装とかを担当してくれる人。』


「へぇ…」


『でさ、そういうスタッフさん達とメンバーで飲みに行ったの。』


「うん、それは前言ってたね。」


『そう。そこであの紙はもらった。』


「なんで…?伊藤さんは太輔だけに教えたの?」

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作者名:mom | 作成日時:2015年2月6日 6時

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