◎ ページ21
数時間後。
「さ、さむっ」
いつの間にか泣き疲れて寝ちゃってたみたい。
部屋の寒さで目が覚めた。
ガチャ
あまりの寒さに耐えれずリビングに向かうと
『夢子?』
太輔が駆け寄ってきた。
そして抱きしめられる。
『もー、こんなに冷えちゃってるし。寝ちゃってたんだろ。そう思って暖房つけにいこうとしたら鍵まで掛けてあったから。風邪でも引いたらどうすんだよ。』
なぜか太輔に説教を受ける私。
太輔はいつも心配性。
今だって喧嘩中なのに心配ばっかり。
「…太輔の話、きく。」
『ん』
『じゃあここおいで。』
そう言って、太輔の足の間をぽんぽんされる。
体が冷えて寒かったし、太輔とそうやって座るの好きだから、大人しくそこに座る。
すると、またフワッと後ろから抱きしめてくれる。
『んとね、まず、あの番号の人は伊藤さんて人。』
「伊藤さん…?」
『そう。いつも俺らの衣装とかを担当してくれる人。』
「へぇ…」
『でさ、そういうスタッフさん達とメンバーで飲みに行ったの。』
「うん、それは前言ってたね。」
『そう。そこであの紙はもらった。』
「なんで…?伊藤さんは太輔だけに教えたの?」
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作者名:mom | 作成日時:2015年2月6日 6時