だいすき。 (ページ20)

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◎ ページ20

太輔のその言葉を信じたかったけど
私たちの間には、“異性とご飯行くときはちゃんと報告しておく”っていう約束事があった。

太輔も私も束縛とかは嫌いで、だけどお互いが安心し合えるように、最低限の約束はしようって言ったの太輔のくせに！

今までは絶対その約束が守られてきたからちゃんと報告があったし
用事が済んだらすぐに連絡くれてたから安心できてたのに。

それなのに言えなかった相手って何？どんな存在？って思っちゃう。

きっと太輔にも理由があって、浮気なんてする人じゃないって私が一番分かってる。

けど今はイライラしちゃって、不安でしょうがないから、太輔にどんなこと言われても素直に聞けないと思う。

そんなんで話し合っても悪化しちゃうから。

落ち着くまで寝室に閉じこもろうと思った。

ばふっ

ベッドにダイブする。

「(太輔のこと信じてるけど…本当に浮気だったらどうしよう…)」

最近太輔がホテル泊まりが多かったし、そっちの方もご無沙汰だった。

それは忙しいからって思ってたけど、新しい女性(ヒト)ができたからなのかな？という不安もよぎる。

太輔が他の女性のものになる。

そんなこと考えるだけで涙が止まらなかった。