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何故、どうしてー

思いもしなかった出来事に、想像もしなかった人物に驚きを隠せなくて目を見開いて見つめていた



しかし、すぐに我に返ると慌てて追いかけながら大事に握り締めていた物を彼に差し出す



『こ、これっ…はぁっ…落としましたよっ』


未だ落ち着かない呼吸と、鳴り止まない心音に目眩がしそうだ



「あ!これ!…え、いつの間に落としたんだろ
すみませんっわざわざ届けてくださってありがとうございます!」


そっと自分の手からそれを受け取り、驚いた声を上げた後すぐに彼も頭を下げてそう言ってくれた


先程ぶつかった時は自分は俯いたままだった為気づかなかったのだ


まさかこんな所で会うことになるとは誰が予想出来ただろうか




「てっきり自分のことがバレて追いかけて来てるんだと思い込んでつい逃げようとしちゃって…ほんとにすみませんっ…」


申し訳なさそうに、でもこの場の空気を良くしようと笑いながらそう言う姿からは彼の人柄が溢れ出ていた



『い、いえっ…とても大事なものですからきっと困るだろうなと思って…夢中で追いかけてましたっ』


緊張で少し吃りながらも彼の優しい笑みに吊られて笑うも

今目の前にあのHIKAKINが居るという事実が未だに受け入れられていない




『…でも、とても有名で人気ですからね。こうして人目につく場所でファンの人に見つかったら大変ですよね』



そのまま少し笑いながらそう話すと、彼は1度少しだけ驚いたような顔をして




「あ、俺の事知ってるんですね」



次には嬉しそうな顔をして笑っていた

再び鼓動が早まる、顔に熱が集まるのがわかる
自分の存在が今やっと彼の視界に映りこんだような気がした


知っているに決まっている。


毎日毎日胸を焦がしながら画面越しに彼のことを見てきたのだから



『も、…もちろんですっ 学校中の人が知ってますよ』


「はは、まぁ学生さんだったら知ってくれてる人多いよね。」


そう話しながら、彼は先程渡した大事な財布を背負っていたリュックに仕舞っていた


大きめな収納する場所がたくさんありそうなリュックで
きっと中には大切なパソコンや撮影機材が入っているのだろう

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設定タグ:Youtuber , HIKAKIN , 有名人   
作品ジャンル:恋愛
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ラビROCK(プロフ) - 更新楽しみに待っています! (2018年2月15日 21時) (レス) id: b864baf86a (このIDを非表示/違反報告)
Zeromore@受験なう(プロフ) - めっちゃ面白いです。更新頑張ってください! (2017年2月4日 22時) (レス) id: d033269f81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かじ | 作成日時:2017年2月2日 5時

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