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" 初主演 "
�睫擇�言っていたトレンド1位
初主演 ？ 誰かドラマでもすんのかな
ただそうとしか思わなかった
タップし 見てみると
" やば 、かっこよぎ "
" 男の俺でも惚れるレベル "
" そのうち人気俳優になってそう "
そう皆に絶賛されていたのは俺の初恋の相手
「 だいちゃん 」
.
大ちゃんが初主演のドラマは恋愛ドラマ
" あなたが好きです "
だってさ 、 なに初主演で恋愛ドラマなんて
メンタルやられちゃうよ俺
なんて言ってても意味がないな
だって俺大ちゃんの恋人でもないし
所詮ただの " 幼なじみ " だから
.
.
最近は大ちゃんのことしか頭になかった
仕事もまともに手につかず
よく岡本さんに怒られる始末
.
.
台詞は完璧に覚えたし 大丈夫だ
そう思っていたのに 、 体は疲れていたのか
始まって少し経つと力が抜けたように俺の体は地面に叩きつけられた
.
この日はそれだけですぐに収まり
その後も何事もなく撮影を続けた
でも 、1週間程経った今
頭痛と吐き気でベッドから起き上がることすらできない
今まで何度かあった 頭痛と吐き気
いつもなら数分で治っていた
でももう何時間続いただろうか
ずっとベッドの上で魘されている
と思っていた時 、 吐き気が収まりやっとの事で
市販の薬を口に入れた
「 遅くまでゲームのし過ぎかな 」
なんて俺は軽く思い込んでいた
いや思いたかった
.
.
市販の薬を飲みながらの生活が続いた
そんなある日 、 ある番組で大ちゃんと共演することが決まった
うれしさが込み上げてくる
.
現場入りした時には既に大ちゃんが来ていた
「 おはようございます 今日はよろしくお願いします 」
と頭を下げた
ar 「 こちらこそよろしくお願いします って敬語やめてくださいよ 」
と笑いながら言ってきた君の笑顔は凄かった
「 大ちゃんこそ敬語やめてよ( 笑 ) てか久しぶりだな 」
ar 「 山田に少しでも近づきたくてこの業界に入ったんだ これからもよろしくな 」
その言葉だけで俺は嬉しかった
自分だけが遠くなった気がしていた
それは大ちゃんもうだったんだね
嬉しいよ いつかドラマで共演しようね
.
.
ドラマでの共演って夢が叶わないってこの時の俺は知らなかった
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作者名：a | 作成日時：2020年7月27日 18時
