" さようなら " (ページ4)

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外に出れば、もう大雨。

傘は持ってないし、

でも、今は泣きたい気分。

思いっきり声を出して泣いた。

誰にも聞かれることの無い泣き声。

誰にも見られない泣き顔。

全て雨が隠してくれた。

随分泣いた後、家に帰ろうとしたが、

" 家に帰れば、大ちゃんがいる "

そう思うと少しばかり、怖くなった。

俺が何も言わずに出て行ったことに、

メンバーは絶対に怒っている。

でも、俺に話してくれなかったメンバーも悪いだろ？

お互い様だから。

.

まだ帰れる決心がつかなくて、

もう何時間たっただろうか。

時間を見ようともスマホの充電は無くなっていた

「 ... クシュン」

うん、完全に風邪ひいたよね。

これ以上居たら死にそうだから、やっと家へと向かった

.

.

静かにドアを開け、寝室へと入った。

良かった。大ちゃんはリビングだ。

びしょびしょのまま、布団へと入った。

.

.

次起きたのは、昼前だった。

リビングのテーブルには、

だいぶ焦げたお粥と手紙。

" 早く元気になれ "

たった一言だったが、少し元気が戻り嫌いなんて感情は何処かに消えていた。