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もう一度どうしたのかと聞くと伊野尾ちゃんは、杖を取り出し警察に向かって構えた。
伊「…あんた臭いよ。うまく隠してるつもりだろうけど俺には効かないね。何を企んでいるの?」
「おーおー、怖い怖い。警察に向かって杖を振るなんて。俺今日は非番だから逮捕出来ないんだ」
伊「あんたに俺が逮捕出来ると思うの?同種ならこの意味分かるよね?」
ど、同種…?
類まれな伊野尾ちゃんのピリピリとした雰囲気に、手に汗が浮かんでくる。
そしてなにより胃のあたりがムカムカとしていて、
息が上手く吸えなかった。
伊「あんたも"魔女"だろ」
ピンと張り詰めた空気に、突然背中を押されたような感覚がした。
涼「ぅっ、ぅえ゛…っ、」
大「涼介!」
胸から上へせりあがってきたモノに、耐えきることが出来なかった。
ドクドクと心臓が音を立てる。
水の中にいるかのように周りの音がくぐもって聞こえて。
大ちゃんと伊野尾ちゃんの焦った表情が見えた。
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……え、魔女?
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作者名:アイノア・リカ | 作成日時:2022年1月16日 12時