検索窓
今日:10 hit、昨日:21 hit、合計:34,340 hit

ページ28

.


伊「まあいいや。中入ろ?」

涼「うん」

伊「あ、待って。涼ちゃんフードん中にめっちゃ花びら入ってるよ?」




言われてからそうういや肩が重いなって気づいた。



パーカーのフードを裏返すと、大量の花びらが地面に広がった。



今日の天気はフラワーレイン。
歩いているうちにフードの中に溜まっていたみたいだ。





伊「涼ちゃんは妖精に好かれてるんだね」




花びらが降ってくる天気は妖精が起こしているって言われているけど、その妖精を見たことがある人は現代にはいない。

だから花びらが降る天気に後付けで妖精が降らしているっていう理由が付けられたんだと思っていた。




妖精に好かれてる?俺が?




伊「妖精は自分が気に入った人に花びらを付けるんだよ」

涼「じゃあ頭に着いたりするのって妖精が付けたってこと?」

伊「そう。さすがにフードいっぱいに溜まるのは初めてみたけどさ。
俺も妖精の姿は暫く見てないけど、もしかしたら今も近くにいるのかもね」



妖精かぁ…、いるなら見て見たいけど。気に入られるようなことした覚えが無いんだけどな。




涼「あ、伊野尾ちゃんにも着いてるよ花びら」




前にいた伊野尾ちゃんの背中に一枚、薄ピンクの花びらが付いていた。





涼「伊野尾ちゃんも妖精に好かれてるんだね!」





顔を覗き込みながら言うと、
伊野尾ちゃんの表情は予想と反して冷たいものだった。







伊「妖精はわがままだから、気を付けてね」





花びらは中央に置かれた大きな鍋の中に入れられた。




綺麗なピンクの花びらだったのに、

鍋の表面に浮かんだ花びらはたちまち黒く変色して溶けていった。







第七話【好きと執着は紙一重】完

ヒーローと呼べる者に立場は関係ない→←◯



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
202人がお気に入り
設定タグ:山田涼介 , Hey!Say!JUMP , おとぎ話   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アイノア・リカ | 作成日時:2022年1月16日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。