ひと味違う英雄 ページ15
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伊「次あそこのお店行こ〜」
涼「ちょっ…ちょっと、伊野尾ちゃん休憩しよ!」
そろそろ俺の腕がしにそうです。筋肉痛確定コースです。
伊「………貧弱め」
涼「おいてめー、どっこいどっこいが何言ってんだ」
マイペースで自分のペースが乱されると拗ねてしまう伊野尾ちゃん。
今はそんなことに気を遣えないくらいに俺は疲れていた。
今日は久々にお店が並ぶ大通りまで出かけに出ていた。
いつも伊野尾ちゃんにはお世話になっているから、お礼もかねてということで伊野尾ちゃんの荷物持ちを引き受けていた。
ちなみに今日はヴィラン化計画一時休業だ。
何やら、伊野尾ちゃんのお買い物リストがかなり溜まっているらしい。
この人、一人で買い物行かないから。
変なとこで人見知り発生させちゃってるから。
買いたいものがあればその度にメモに書き留めて、ヴィランの孤児の子にお小遣い渡して代行してもらってたんだって。
ジュース奢るからと言って噴水広場のベンチでの休憩を獲得できた俺は、すぐに出店で飲み物を買ってきて、疲れた腕と足を休める。
伊「さっき行った店にあったグラス良かったなぁ。リンゴの形って凄くね、すっげー飲み辛そうだけど」
涼「あぁ…そんなのもあったね、白雪姫シリーズだっけ。
何か最近人気再熱してるらしーよ」
伊「へぇ〜。白雪姫かぁ、懐かしいな。あの毒リンゴって俺秘伝のレシピで作ったやつなんだよ」
涼「ふぅん…ぅぐほっ、げほっ…ぇほッ…え?」
毒リンゴって言った?あの白雪姫を昏睡状態にさせた?
継母が作ったってやつ?
涼「まさか白雪姫にまで魔女が関わってたの?」
伊「うん。お妃様がどうしてもって言うからレシピだけあげたんだよ」
涼「まじかよ」
魔女ってすごいな。てか色んなのに関わりすぎじゃない?
労働基準法に違反してるぞっ。って大昔にそんな法律は無いか。
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作者名:アイノア・リカ | 作成日時:2022年1月16日 12時