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知念の様子を見てから恐る恐る一口飲むと、甘く柔らかい味が口に広がった。
伊「おいしい?」
涼「…うん。やっぱ伊野尾ちゃんの紅茶はお店レベル、いやそれ以上だよ」
お世辞では無くて。本当に美味しい。
いつもお菓子のお供にと紅茶を淹れてくれる伊野尾の紅茶はどこのお店よりも優しい味がして好きだ。
お菓子はいつの間にかテーブルに広がっていた。
きっと伊野尾ちゃんが魔法で出したんだろう。
伊「よかった〜、紅茶については何百年と研究してきたからね」
涼「へぇ…………ん?何百年?」
伊「知念ちゃん、このクッキー食べてみてよ。紅茶混ぜてみた」
涼「ちょ、え?は?」
知「紅茶のつまみに紅茶って変じゃない?パウンドケーキとか出してよ」
伊「いや最近コーヒーにもはまってきてさ。それに合うお菓子を模索中なのよ」
涼「あの、」
え、知念も流しちゃうの?
冗談だからってこと?
いやでも伊野尾ちゃんの性格を知っている俺らなら理解出来るよね?
伊野尾ちゃんの冗談って冗談じゃない時があるって。
知「コーヒーとかだったらマカロンがいい。僕マカロン食べたい」
伊「マカロンか、いいね!作ってみる!」
ちょ、あの2人で会話進めないでくれる?
俺ちょっと気になることあるんだけど。あの、あの…。
涼「ちょっと聞けやぁぁあああ!!」
俺の叫び声が部屋中に木霊した。
隣の部屋で爆発音が聞こえてきたが、それは知らない顔しておこう。
第三話【物語のトゥルーエンドは誰も知らない】完
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作者名:アイノア・リカ | 作成日時:2022年1月16日 12時