君の、笑顔で。4

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涼side




宏にぃが病院に連れて来てくれたけど、
きつすぎて光くんの言葉に首を縦に振ることしか
出来ず、言われるがまま病棟へ。





個室が空いてるらしくて入れてもらえた。




相部屋とかだと周りが気になって
眠れないから助かった。




にしてもきつい。




「ゲホッゲホッゲホッ……ッ…」


さっきから容赦なく襲ってくる咳。




光くんがベッドに寝かせてくれたけど、
起きてた方がまだましみたい。



でも、自分で起き上がる力がない。


とりあえずナースコール押して誰かに来てもらお。




自分で起き上がることも出来ないなんて
情けなさすぎるな本当に。




押してすぐ、佐藤さんが来てくれた。




佐「涼くん、どうした？きつくなっちゃった？」

佐藤さんは矢崎さん同様、自分たちが
小さい頃からお世話になってる人。



自分の子どもみたいに可愛がってくれる。





涼「いや、ちょっと…ゲホッ…寝てる方がきついから起こしてほしくて……ゲホッ…」



佐「わかった。あんまり無理しちゃダメよ？今は治すことだけ考えて。ベッド起こすだけでいい？車椅子に乗る？」




涼「ベッド起こしてくれるだけで助かる。…ゲホッゲホッ…」



しばらく背中をさすってもらったおかげで
さっきよりはマシになった。





涼「ありがとう佐藤さん。」






佐「また、何かあったら呼んでね。すぐ来るから。あとで点滴しに来るからそれまでゆっくり休んでて。」






佐藤さんが部屋を出て行くのを見ながら
眠りについた。

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