甘え上手な天使くん

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『ほら座って。ドライヤー使う？』







涼「お願いしま〜す」







そうだ、と言って向かい合わせに座る涼介くん。







『風、顔に当たると熱いよ？」







涼「それでもいい」







何も良くないんだけどな、と思っていると







涼「お願いします」







って半強制的に言われちゃいました。







たまにこくん、こくんと落ちる涼介くんの首。







不安定すぎて、体が後ろに倒れないか心配。







絶対前を向いて、眠くなったら







あたしに体を預けちゃう方が良かったと思うけどね！







まぁでも前に倒れてきて、小さい子をあやすように







背中まで腕を回して背中をさすったら







ぐっすり寝てくれそう。







ドライヤーが終わると力尽きたのか後ろに倒れそうになる涼介くん。







腕をちょっぴりグイッと引いて







あたしの腕の中へ収めた。

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