お弁当戦争#8 ページ14
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「ふー…、」
昼前の講義が終わって、
ひと息ついてた頃。
まーさ、
なんて可愛らしく呼ばれて
振り返ったら。
「もうお昼たべた？」
「おー、まだだけどどした？」
この時間は空きのはずの彼女が、
ひょっこりと現れた。
「なんか買ってる？」
「いや、今から祐希くるから学食行く予定」
なんかそわそわモジモジしてる、
どーしたんだ一体。
「そっか、あのね、そのー…、」
「……？」
何か言いたげなのに、
本題に入らないA。
「…お弁当とか作ってきちゃったり」
やっと口を開いたと思ったら、
照れくさそうに笑って
後ろに持ってた袋を出してきた。
「え、まじで」
「いらなかった？」
「いや、めっちゃ嬉しい」
うわ、
ちょっと感激。
まじか。
「あれだったら、夜食べてよ」
「おー、ありがとな」
にやけそうになるのを抑えて、
教室を出ていくAにバイバイ。
そんで昼休みで人が賑わう教室で、
チラッと弁当箱を開けてみた。
「……めっちゃ美味そう、」
祐希が来る前に写メっとこうと思って、
携帯のカメラを起動した。
パシャ、
うん、なかなかいい感じにとれた。
違う角度からもとっとこう、
パシャ、
「マサさん何してんすか？」
……しまった、
最悪のタイミングだ。
「…別に」
「うぉわ、手作り弁当？！」
こいつがまた、
声でけー。
「でっかい背中まるめてなにしてんのかと思ったら、愛妻弁当写メってたんだ」
しかもめっちゃニヤニヤしてるし。
腹立つ。
「声でかいから」
「あ！玉子焼き食べたい！」
「…おまえには俺が何キロ先に見えてるわけ」
目の前だぞ。
騒ぐ祐希の声のデカさに突っ込んだら、
無視して玉子焼きとろうとしてきた。
「いや俺のだから」
「一個、」
「むりむりむり」
絶対やんない、
全部俺が大事に食べる。
「…まぁでもあれっすね、嬉しくて写メ撮りたくなる気持ちわかります」
俺が拒否してたら、
ニヤニヤして肩に手を乗せてきた。
くそ、お前があと1分遅く来てれば。
「…でてけ変態め」
「変態はおかしくないっすか？！」
すげー楽しそうに笑ってるからもういい。
ふん。
(お前俺をばかにするとき楽しそーだな)
(してないです、だから玉子焼きちょうだいマサさん)
(……そのビーフエッグドリア全部くれたら一ミリだけやる)
(けっっち！笑)
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まな - いつもお話楽しみに読ませて頂いています！初恋の続編的なのを出来たら読みたいです！これからも頑張ってくださいm(_ _)m (2022年11月22日 17時) (
レス) id: fb95b59a3c (このIDを非表示/違反報告)
mi mi mi - 星野将希さん» 一作目から見てくださっているのですね。とても嬉しいです。先生シリーズもまた更新しますね。ありがとうございます^_^！ (2018年2月2日 1時) (レス) id: 8be4045229 (このIDを非表示/違反報告)
星野将希(プロフ) - はじめまして、シリーズ一作目から読ませて頂いています。mi mi miさんの文体がすごく好きです。特に先生シリーズ？(1487:生徒、夢主:先生)がお気に入りです！これからも更新頑張ってください。応援してます！ (2018年1月31日 12時) (携帯から) (レス) id: 2e2dbe8a41 (このIDを非表示/違反報告)
mi mi mi - 南さん» そう言っていただけるととってもとっても励みになります。これからもよろしくお願いします(*^_^*) (2018年1月16日 4時) (レス) id: 8be4045229 (このIDを非表示/違反報告)
南(プロフ) - mi mi mi大好きです！ (2018年1月13日 20時) (レス) id: 20552de2df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi mi mi | 作成日時：2017年10月12日 23時
