�▲札�ンドコンタクト#8 ページ24
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「柳田君、テープとってくれる？」
「うん」
あれから、柳田君とはすれ違いざまに
脇腹にチョップを入れるくらいの仲に。
(私が勝手にやってるだけ)
「ちょ、隼平もサボんないでよ」
「へーい」
そして文化祭の準備は着々と進んでいき、
隣のクラスと合同で行うことになった
垂れ幕を作る作業に励んだりなんかして、
つまんなかった高校生活も
最近は割と楽しかったりする。
「隼平、聞いてる？」
「聞いてます！」
今はくしゃくしゃの紙で花を作っていて、
柳田君は相変わらず1人の世界で淡々と
私なんかよりよっぽど器用に作業を続けてる。
「…ん？」
「あ、いやべつに」
あぐらをかいて作業してる俯いた顔に、
ついつい見とれちゃう。
いつも真面目で一生懸命で、
やっぱり柳田君ってなんか可愛い。
「はー、もう飽きたな」
「えー？」
見とれながらも一生懸命作業してんのに、
一緒にやってた隼平がちょっとふざけ出した。
コイツ。
「どこいくの隼平」
「といれ！」
そう言って隼平が席を立ったから、
3人で作業してた私たちは
2人だけの空間に。
「隼平、トイレとか嘘だよ。絶対他のクラスに遊びにいってる」
「かもな」
コツコツと、
花が溜まってく。
「……隼平と仲良いの？」
「え？まぁ…中学校同じだったし、」
ふと、手を止めた柳田君が
私の方を見つめた。
「…ねぇ俺も、」
「？」
そして、
何を言いだすかと思ったら。
「…俺も名前で呼んで、」
そんな綺麗な目で、唐突に。
「…ま、さひろ？」
「……まさでいいよ」
目線を手元に戻して、
まさでいいよ、だって。
ねぇ隼平、
あと1時間くらいトイレにこもってていいよ。
だって今の、キューンって、胸が。
壊れそうなくらい締め付けられたかも。
「ただいま！」
あ、帰ってきた。
ほんとにトイレだったのね、
ごめんね隼平。
「お、おかえり」
「…おう、」
「え？何でお前らそんなもじもじしてんの」
「いや別に、ねぇ？」
「うん、別に…。」
クールな君ともっと距離が近くなった、
そんな放課後。
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まな - いつもお話楽しみに読ませて頂いています！初恋の続編的なのを出来たら読みたいです！これからも頑張ってくださいm(_ _)m (2022年11月22日 17時) (
レス) id: fb95b59a3c (このIDを非表示/違反報告)
mi mi mi - 星野将希さん» 一作目から見てくださっているのですね。とても嬉しいです。先生シリーズもまた更新しますね。ありがとうございます^_^！ (2018年2月2日 1時) (レス) id: 8be4045229 (このIDを非表示/違反報告)
星野将希(プロフ) - はじめまして、シリーズ一作目から読ませて頂いています。mi mi miさんの文体がすごく好きです。特に先生シリーズ？(1487:生徒、夢主:先生)がお気に入りです！これからも更新頑張ってください。応援してます！ (2018年1月31日 12時) (携帯から) (レス) id: 2e2dbe8a41 (このIDを非表示/違反報告)
mi mi mi - 南さん» そう言っていただけるととってもとっても励みになります。これからもよろしくお願いします(*^_^*) (2018年1月16日 4時) (レス) id: 8be4045229 (このIDを非表示/違反報告)
南(プロフ) - mi mi mi大好きです！ (2018年1月13日 20時) (レス) id: 20552de2df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi mi mi | 作成日時：2017年10月12日 23時
