" 幸 せ だ っ た "

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薬を飲んでも効かない









日に日に増していく頭痛 、 吐き気 。









もう起き上がるのも歩くのも怠い 。









でも 、 ライブは3日後に迫ってきている 。









どんなに起きようとしても 、 体が動いてくれない 。









こんなことはあってはいけないのに









何も言わずに休んでしまった 。









意地でも起きて行けば良かった 、









.









.









次の日は嫌でも来る 。









こんなに日に限って体はすんなりと起きてくれる









.









振 「 山田 、 間違えてるぞ 」









振 「 山田 、 遅れてる」









振 「 山田 、 やる気あんのか ？」









ダンスが始まった途端 、振付師の罵声を浴びた









振付が間違ってる ？









俺はいつもの振りを踊っただけ









勝手に振付が変わってんだよ ＿＿ 。









振 「 そういえば 、 昨日振付若干変えたんだった」









皆を見ながらやってんだから 、間違えるに決まってる









振 「 遅れてる」









振 「 やる気あんのか ？」









やる気 、 あるよ









でも 、 体がついてきてくれない









どうして心と体は別々のことをするのだろうか









なんて 、 病気を理由にして結局 、









逃げてるのは 、 俺なんだろうな 。









メンバーにグチグチ言われながらも最後までやり遂げた









.









.









いつしか 、 こんなことを思った 。









死ぬのは 、 一時の苦 。









生きるのは 、 一生の苦 。









今の俺は 、 生きるのが苦なんだよ 、きっと 。









もう死にたいって 、 思った時には









手首から 、 一筋の血が流れていた 。

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