" 幸せだった " (ページ13)

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ライブが始まる直前まで練習をしていた。

本番で失敗は許されない。

でも、本番中に足が動かなくなったら ...

踊りを忘れたら ...

とか考えると、どうも気分は上がらない。

こんなことを考えるのは、毎回だ。

病気が見つかる前でも ... 。

.

.

何度も足が動きにくかった。

何とか、最後までやり遂げた。

今日は、何もされてないから良かった。

.

アンコールが終わり、後ろに捌けたら

俺だけ別室へと向かった。

... ちゃんと言わなきゃいけない時だ。

そう、無期限活動休止することを。

最後の挨拶で言ってしまったら泣いてしまうかもしれないから

放送で言わせてもらうことにした。

「皆さん、今日は楽しかったですか？」

この部屋からでも叫び声が聞こえてくる。

ライブが終わってから、俺らが放送って多分ないもんな。

「本日は来て下さってありがとうございます。」

「ここで山田から報告があります。」

「山田涼介は、本日をもって、無期限の活動休止します。」

「今後ともHey! Say! JUMPをよろしくお願いします。」

そして、直ぐに放送を切った。

泣き声が聞こえないように＿＿。

別室に自分の荷物は持ってきてるから、

メンバーとも会うことはない。

もう会うこともないかもしれないね。

もう殴られることもなくなる。

もう痛くないよ ...

でも、ここからが殴られるよりも辛い日々の始まりだった。