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「龍友はどうなん？仕事、忙しいん？」
龍「まぁそこそこよ！」
「え〜？最近テレビでもよく見てるで〜？」
龍「お〜！ちゃんと見てくれてんの！」
「お母がいつも教えてくんの！」
龍「ハハッ！おばさんも元気そうやな！」
「元気！元気！龍友にも会いたがってた」
龍「あ！そうや！今度ドームツアーあるんやけど見に来てよ」
龍友はスボンのポケットからスマホを取り出して
日程が記載されたスマホ画面を私に見せる
龍「この日！東京ドーム、来れるやろ？」
「えっ、うん！行く！」
ピコンッ
スマホの通知音と同時に
龍友のスマホ画面にメッセージ通知が表示される
"ユリコ"
心臓が大きく跳ねて鼓動が早くなる
私は咄嗟にスマホ画面から目線を逸らした
「ご、ごめん！見るつもりじゃ…」
龍「あぁ、別にええよ」
龍友はそう言いながら指を動かして
おそらく"ユリコ"に返信を送った
「か…彼女？」
さっきまで絶対聞けへんって思ってたのに
ついに聞いてしまった
"そうだよ"なんて言われたら私はどんな顔したらええの？
龍「ハハッ！ちゃうって！」
「え……あ、違うんだ」
龍友が笑ってそう言うからホッとして身体の力が抜ける
変に緊張してしまったやん…
龍「友達！良い子やで？
Aにも紹介したいな〜って思っとったんよね〜」
「えっ、私に？」
龍「おん、どうせこっちに友達僕しかおらへんのやろ？」
「そ、そうだけど」
龍友と仲のいい女友達
そんな紹介いらんねんけど…なんて絶対に言えん
龍「すぐ仲良くなれると思うで〜」
「アハハ、ありがとう」
私は龍友に愛想笑いをして
グラスに残ったお酒を飲み干した
龍「Aは？彼氏できたことあるん？」
龍友は少しだけ意地悪そうに笑ってそう言った
「できたことあるって何よ〜！当たり前やん！！
…まぁ、ちょっと前に別れたけど」
私だって普通に彼氏も出来るし
そこそこモテるんやからね！？
だから焦ってよ…
私が龍友以外の人の所へ行かへんように
妹や幼馴染じゃなくて
私にも異性として興味持ってよね…
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作者名：ゆちゃん | 作成日時：2022年3月24日 17時
