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‪‪❤︎‬ ページ43





あれから3週間…

隼から連絡はないし私も連絡はしなかった



「…お互い意地っ張りだなぁ」



私はハァとため息をついてスマホに手を伸ばし

ラジオアプリをタップする



『スクールオブロック、校長の小森隼です!』



スマホから聞こえてくるのは

愛おしくて大好きな人の声


いつもと変わらず明るい声に

じわっと私の目に涙が溜まる



「本当に終わっちゃったのかな…」



私は頬を伝う涙を軽く拭ってベッドに身体を倒した


隼の可愛いあの笑顔も

私を笑わせようとふざけた時にするあの顔も

キッチンで真剣にコーヒーをいれてくれるあの背中も

私の名前を呼ぶあの声も

もう聞けないと思ったらまた勝手に涙が流れる



“ じゃあ私たち付き合ってる意味ないね “


あんなこと言わなきゃ良かった



スマホから鳴る隼の声を聞きながらゆっくりと瞼が閉じてゆく



今更後悔しても遅いけど…



『ラジオネーム、ジュンさん!高校の同級生の彼女と喧嘩をしてしまいました…』



私の耳に届く隼の声がだんだん小さくなる


明日、また連絡して謝ろうかな…



『んー、それは男から謝ろう!絶対それが上手くいくと思うんだよね』

『ええ?小森校長何か経験が?』

『いやいや!まあそう言う時悪いのって大体我ら男ですから!ハハハ!』




ーーー



〜♪


枕元で鳴るスマホの音とバイブで目が覚める



「…んー、ああ寝てた」



私は目を擦りながら枕元のスマホを手に取る

スマホの画面に映し出された“ 隼 “の文字



「えっ、隼」



私は一旦息を吐いて通話ボタンを押す



「…もしもし」

隼「もしもし、ごめん起こした?」

「うん、寝てた…けど大丈夫!どうしたの?」

隼「あー…今Aの家の前にいる」

「えっ」

隼「こんな夜に急に来てごめん、開けれる?」

「ちょっと待ってて」



私は急いで玄関に向かい扉を開けると

ダウンのフードを被って顔を埋める隼が
少しだけ気まずそうに“ よっ! “と言った



「寒いよ、入って」

隼「ありがと」



隼を部屋へ入れ時計を見ると午前2時…

ラジオ終わってから来たんだ


私は暖かいコーヒーを淹れてソファに座る隼に差し出す



隼「ありがと!」



そう言って隼はコーヒーを一口飲んだけど

一向に口を開かないから私から問いかける




‪‪❤︎‬→←意地っ張りのごめんね…Hayato.K



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作者名:ゆちゃん | 作成日時:2022年3月24日 17時

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