青色ヒヤシンス…Ryuto.K ページ5
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龍「よっ！」
「あ、龍友！」
龍「A、久しぶりやな〜！」
龍友はそう言いながら小さく手を振って
こちらへ歩いてくる
龍「とりあえず中入ろか〜」
「うん！」
私は龍友に続いて龍友が予約してくれていたお店へと入った
流石有名人、ちゃんと個室を取ってるなんて…
私たちは飲み物と適当に食事を頼んで乾杯をする
龍「え、てか何年ぶり！？」
「えーっと…龍友がアリーナライブで帰ってきた時以来会ってへんよな」
龍「会ってない！！うわ〜それは相当やわ！」
「だって龍友地元帰ってきても連絡くれへんし〜？」
龍「まぁ〜そやな！」
「なにそれ〜」
私と龍友は幼馴染だ
小さい時からずっと一緒……だったのに
龍友は歌手になりたいって10代で上京
小さい頃からの夢だもん、私が1番知っている
そして私はずっと龍友の事が好きだった
学生時代彼氏もそれなりに出来たけど
どうしても東京へ行ってしまった龍友が忘れられなかった
もちろんその気持ちを伝えたことは1度もない
だって私たち幼馴染だもん…
龍「もう越してきたん？転勤やっけ？」
「うん、先週に！東京の本社配属になってん」
龍「へ〜立派になったなぁ」
「えぇ？龍友はどの立場やねん！」
龍「だってA、昔から妹みたいやったもんな〜」
「妹って…ちょっと！同い歳なんやけど！」
龍「わー！うるさい、うるさ！」
「ヘヘっ」
久しぶりに龍友に会って話したけど
子供の頃から何も変わってない
それは私も一緒で、子供の頃の関係と変わってないのが嬉しかった
龍「まだデザインやっけ？そっち系の仕事しとるん？」
「うん！大学出てからずっとやで」
龍「Aは昔から絵が上手かったもんな〜」
「龍友と一緒によくお絵描きしたし！」
龍「そや！お陰で画力上がったわ」
「え〜？どこがよ〜！」
私が転勤で東京へ行くから
ご飯でも行かない？ってダメ元で連絡をしてみたら
龍友からあっさりオッケーの返事が来て
今に至る……
彼女とかいたらどうしよう？
そんなん絶対聞けへん
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作者名：ゆちゃん | 作成日時：2022年3月24日 17時
