検索窓
今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:15,390 hit

‪‪❤︎‬ ページ27





涼「家、ここから近いん?」

「はい、徒歩で10分くらいです!」

涼「そっか!じゃあ家まで送ってくよ」

「えっ…あ、はい」



断るのも変だし…

10分だし…ちょっとくらいいいよね


涼太さんはまた帽子を深く被り直して

"じゃあいこ!"と言いながら

私の隣を、私の歩幅に合わせて歩く



涼「Aちゃんはさ、なんであそこで働き始めたん?」

「あぁ…次の仕事探すまでの繋ぎ?ですかね」

涼「へ〜仕事辞めたんや」

「仕事は楽しかったんですけどね〜…
 人がダメになっちゃって!…子供ですよねホント」

涼「…そんな事ないと思う、逃げることも大事やし」

「そうですかね〜…」

涼「俺は職柄逃げられへんし…ハッキリ自分の気持ち言えて
行動に移せるの俺はいいと思う!」

「えぇ、涼太さんにそんな事言われるなんて」

涼「俺は怖くて行動できないことばっかやし…
行動力あってええな〜、そこがAちゃんの良い所やね!」



ずっと自信がなかった自分の性格を

"Aちゃんの良い所"と言ってくれた涼太さん


素直に嬉しかった



「嬉しい、ありがとうございます!」

涼「えっ…うん!」



涼太さんは少し驚いた表情をして

私に微笑み返した



「あ、家ここなので!…ありがとうございました」

涼「うん!じゃあまたね」



私は軽くお辞儀をして涼太さんに小さく手を振ってみた

それを見て涼太さんは私に手を振り返す


そんな涼太さんに

"可愛い"や"愛おしい"

って感情になったことは心に留めておく


だって涼太さんは手の届かない、王子様




ーーー




ま「A〜!飲んでる?」

「ちょっと!まどか!席離れないでよ〜…」

ま「なになに〜?懐かしい!行きたい!って言うから
結構乗り気なのかと思ってたら!」

「いや、楽しいけど…」

ま「男勢、Aに話しかけたいけど、
元彼山下がいるから遠慮してんだって〜モテモテだね!」

「何それ、ちょっとからかってる?!」

ま「まぁまぁ!Aが居るだけで華なんだから!
姫はそこでニコニコ座ってな〜!」

「えぇ…」



まどか相当酔ってるなぁ



高校の同級生とは久しぶりに会ったけど

なんだろう、アウェイすぎる



はぁ…何してんだ私は


お店寄ってモモさんに顔出して帰ろう…



私はテーブルにお金を置いて

盛り上がっている個室からひっそりと店外へ出た



まどかには後で連絡入れとこ



和「A?」




‪‪❤︎‬→←‪‪❤︎‬



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
87人がお気に入り
設定タグ:GENERATIONS , GENE , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆちゃん | 作成日時:2022年3月24日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。