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「こんばんは〜」
私はキラキラしたオシャレなバーの扉をゆっくりと開いた
モ「あー!Aちゃん!!久しぶり〜!」
そう言ってカウンターから駆け足で出てきたモモさん
モモさんは大学時代、バイト先で知り合った先輩
1年前にバーをオープンしたらしく
私がし失業した話を聞いて声をかけてくれた
モ「も〜!髪も伸びてまた可愛くなっちゃって!」
「そんなことないですよ〜!」
モ「お店開いてからずっと1人だったから
Aちゃんが来てくれて嬉しいんだ〜!」
モモさんはそう言って店の奥から何かを持ってくると
私に"はい!"と可愛らしい笑顔で紙袋を差し出した
モ「制服!今日からこれ着てよろしくねっ」
「あ、ありがとうございます!」
モ「ささ!早速着替えてきて〜!」
私は更衣室に案内され
モモさんから受け取った制服に着替えた
首元に大きめの白いリボンが付いた白シャツに
黒のタイトスカート
これならスーツっぽくてそんなに恥ずかしくないかも…
モ「Aちゃん着替えた〜?」
更衣室の外からモモさんの声が響く
「は、はい!着替えました!」
私が返事を返すとすぐに開かれる更衣室の扉
モ「きゃ〜!やっぱ可愛いし似合う〜!」
「そ、そうですかね…?」
モ「うんうん!私はネクタイだけど
Aちゃんは絶対リボンだな〜って思ったの!」
モモさんはポケットからスマホを取り出して
"写真撮っていい!?"なんて言いながら
もう写真撮ってるし
こんなに喜んでくれるなら
ちょっとここで頑張ってみようかな〜なんて思ってしまうよ
ーーー
22:30
お店が開いてもう4時間経ったけど
今のところお客さんは1人……
モ「まぁ今日水曜日だしね〜こんなもんよ!」
モモさんはグラスを拭きながらハハッと笑った
「やっぱり土日の方が沢山来ますか?」
モ「もちろん!今週はAちゃんを皆に紹介しなきゃ!」
「モモさん、お客さんとも仲良いんですね」
モ「うん!常連さんも付いてきたし…あ、そろそろ来るか頃かも」
モモさんはそう言って腕時計の時間を確認した
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作者名:ゆちゃん | 作成日時:2022年3月24日 17時