私と有名人の彼 (ページ22)

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‪‪❤︎‬ ページ22

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バーに入るといつものカウンターに座っている玲於が

私に向かって小さく手を振った

私も手を振り返して玲於の元へ向かう

泣いてたこと絶対に馬鹿にされる…！

「お、おまたせ〜」

玲「うわ！頭から足まで全身真っ黒！」

「えー？この帽子気に入ってるのに〜」

私は泣いて目が赤いのを隠す様に

帽子を深く被り直した

「玲於が呼ぶなんて久しぶりだね！」

玲「うん、仕事早く終わったし何してっかな〜と思って」

「あ〜、なるほど」

玲「で！何で泣いてんの？すげー気になるんですけど」

「えっ…えっと〜」

玲「何だよ、早く言えよ」

「彼氏と別れちゃった〜！はは…」

玲「…まじか」

「ちょっと〜！そんな深刻じゃ無いから！」

玲「でも泣いてんじゃん、こないだ言ってた浮気？」

「まあ…そんなとこ」

玲「良かったじゃん！そんな浮気男とやっと別れられて！」

「え？」

玲「そんな男、許してもまた浮気するし」

「はぁ…そうだよね、
私何で今まであんなに別れるの躊躇ってたんだろう」

玲「心のどっかで彼氏のこと信じてたんじゃねーの」

そっか、そうだ…

和也はそんなことする人じゃない

そんなことしないって心のどこかでずっと思ってた

本当馬鹿だなぁ、私

玲「俺的には別れて良かったけどね」

「えー！何でよ！」

玲「彼氏いると誘いづらいし」

「あぁ確かに！これからはガンガン飲みに行けるね！」

玲「流石にそれは無理…俺、Aと違って忙しいし」

「ちょっと！私も平日はちゃんと働いてますー！」

玲「当たり前だろ！」

「まぁ、毎日定時だけどね！」

玲「それならいつでも集合かけれるわ」

「ははっ！平日も夕方ならすぐ行く！」

ケラケラと笑う玲於を見て私も釣られて笑ってしまう

さっき彼氏と別れてきたなんて嘘みたいに

玲於といると楽しくてそんなことすぐに忘れられた

「あーあ、玲於みたいな人の彼女になれば良かった！」

玲「はぁ？何言ってんの？酔ってる？」

「酔ってない〜！」

玲「なれば良いじゃん、俺の彼女に」

「…へっ？」

頬がじわ〜っと熱くなるのがわかった

これはお酒のせいで熱いのか一体何なのか…

私の中で玲於の存在が

“親友“から“好きな人“に変わりそうだよ

この胸の高鳴りも頬の熱さも

全部全部、玲於のせい

〜fin

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