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❤︎ ページ2






涼「Aは俺の事、ちゃんと好きなん?」

「好きだよ?」

涼「いつも好き言うの俺からやん〜」

「だって…恥ずかしいんだもん」

涼「もう3年も付き合ってんのにまだ恥ずかしがってんの?」



涼太は背もたれに向けていた体をくるりと回転させて

私が見えるように体の向きを変える



「3年も経ったから恥ずかしいの!」

涼「…ふ〜ん」



涼太はそう言いながら私から視線を逸らした


私は涼太に聞こえないくらいの小さなため息をついて

涼太の頬に手を当てる



「でも私は…涼太しか見えてないし1番好き」



私がそう言うと涼太とバッチリ目が合って

そしてニッコリ嬉しそうに笑った


そんな涼太を見て私もついつい鼻で笑ってしまう


"可愛い"


3年も経ったけどこの笑顔を見るとやっぱり胸が弾む



涼「ねえ!練習しようや!」

「え?何の?」



涼太はスっと体を起こしてソファに座り、私を見下ろす



涼「そんなんキスの練習に決まってるやん」

「え!ちょっと待って!私練習台?!」

涼「だってキスシーンの練習なんて出来ひんし、
練習台はAしかおらんやろ?」

「ま、まって!まって!」



キスなんか今更恥ずかしくなんかないのに

キスシーンの練習なんて言うからちょっと戸惑う…


あたふたしている私を見て涼太が両手で私の頬を覆った


涼太の手によって私の顔は上に向けられ

涼太の顔がゆっくりと近づく



そして改めて思う、

やっぱり、すごくかっこいい


大きな瞳で見下ろされ

心臓の音が涼太にまで聞こえちゃいそうだ


私がキュッと目を瞑ったと同時に

ふわりと涼太の唇が触れた


私は唇が離れたのを確認してゆっくり目を開けると

涼太は私をジーッと見つめた



涼「もっかい」

「えっ…」

涼「だって練習やろ?」



涼太はそう言って微笑んだ

涼太の手で覆われた頬がカーッと熱くなるのがわかる


絶対顔赤くなってるし

恥ずかしい……なんてもういっか



「…うん、繰り返し練習しなきゃね」

涼「当たり前やん」



涼太はまたニッコリと笑って

私に何度も何度もキスをした



飽きるまで付き合うよ、キスシーンの練習



〜fin




(関西弁不慣れですみません…( ߹꒳߹ ))

Like a dream…Reo.S→←練習台…Ryota.K



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作者名:ゆちゃん | 作成日時:2022年3月24日 17時

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