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亜「見つけた」
「久しぶり…また大城さんに?」
亜「うん、またDJで呼んでもらえて」
「そっか」
こんなに会いたかったのに久しぶりに会ったら
何だか少しだけ恥ずかしい
今までどうやって会話してたっけ…
亜「今日は前みたいなドレスじゃないんだ」
「うん!もうお店辞めたし、完全にプライベート」
亜嵐の視線が腕にいっていることに気付き
私は捲っていた袖を急いで引っ張った
亜「こんな室内暑いのによくジャケットなんか着れるよな」
「えー?もう秋だよ?亜嵐こそ半袖なんか着ておかしいんじゃないの〜?」
痣…見られてないかな?
私は亜嵐から視線を外してクスクスっと笑って見せた
亜「今日は1人?」
「ううん!彼氏と来てる」
亜「あ、あ〜彼氏か!!」
「向こうで待ってる、最近送り迎えまでしてくれるの!
優しいでしょ、羨ましい?」
亜「はっ!別に羨ましくなんか〜」
まだダメだから…
また亜嵐に心配かけたり迷惑かけちゃダメだから
私は今日も拓弥と仲いいフリをする
「ヘヘッ!亜嵐はさ、まだ彼女いないの?」
亜「なんでそんな事聞くんだよ、嫌味〜?」
「そういうんじゃないってば!どうなのかな〜って気になって」
亜「…いないよ、最近仕事ばっかだし」
「じゃあ好きな人は?」
亜「なんだよ、久しぶりに会ったと思ったら質問攻め?」
「いいじゃん別に」
亜「え〜…いないって」
「そっか!…良かった!」
私はただただ安心したかった
亜嵐に彼女がいない事、好きな人がいない事
拓弥が…お金が、私の気持ちに邪魔をする
亜「大丈夫なの?仕事も辞めたみたいだし」
「何?心配してくれてるの?」
亜「そりゃ心配だよ、マンションも引っ越したんでしょ」
「心配しなくても大丈夫だよ〜!私1人は慣れてるから!」
ほらまた亜嵐は私を心配する
昔から強がって自分は1人でも生きていける、自分は強い
なんて言い聞かせてたけど、多分私は誰よりも弱い
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作者名:ゆちゃん | 作成日時:2022年1月26日 18時