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隼「おはようございま〜す!」

亜「おはよ〜」



テレビの収録が終わった隼が遅れてリハ室へと入ってきた


来週からまたライブが始まるのかぁ



隼「あ!亜嵐くん!亜嵐くん!」



荷物を置いてジャージに着替えた隼が俺に駆け寄った



亜「何?どうした?」

隼「Aちゃんと最近会ってます?」

亜「え?なーんだよいきなり!なんで隼がそんな事気にすんだよ!」

隼「いーから!」

亜「うーん…もうだいぶ会ってないけど」

隼「会ってないのか〜」

亜「なんだよその残念そうな顔!」

隼「最近よく行く珈琲店にAちゃんに似てる店員さん入ってきたんすよ」

亜「え!」



俺は思わず出てしまった大きな声を抑えるように

急いで手で口を抑えた



隼「でも違うかも、髪の毛こんな短かったし!」



隼はそう言って自分の肩辺りを指でさしてみせた


Aは胸下まである綺麗な黒髪ロングヘアだ

隼、Aのこと実際に見たことないしきっと人違いなんじゃ…



亜「Aはロングだよ、でも最近転職するって言ってたかな」

隼「あ!そうなんすね!キャバクラって聞いてたから
やっぱ違うかなって思ったんすけど、めっちゃ似てて」

亜「…因みにどこ?」

隼「それが…中目黒っす!」



Aじゃないかもしれないけど

俺は一応隼から店の名前と場所を聞き出した


今度時間ある時立ち寄ってみるか…



ーーー



亜「お疲れ様でしたー!」

マ「亜嵐、今日は直帰でいい?」

亜「…あ!今日はちょっと寄っていきたい所あるんで自分で帰ります!」

マ「そっか!じゃあ…明日は9時に迎えに行くから」

亜「はい!お願いしまーす!」

マ「じゃあお疲れ様〜」

亜「お疲れ様でーす!」



俺はマネージャーに軽く頭を下げて

事務所のエレベーターに乗り込んだ


隼の言ってた珈琲店は事務所から歩いて10分か…

21時閉店って言ってたし


俺は腕時計を確認すると既に20時半を回っていた



亜「急がなきゃ」



俺は帽子を深く被って事務所を出ると

早歩きで珈琲店へと向かった



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作者名:ゆちゃん | 作成日時:2022年1月26日 18時

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