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亜「眩し…」


俺はベッドから体を起こして

少しだけ開きかけたカーテンを閉め、再びベッドに倒れ込む


ベッド脇で充電しているスマホの充電器を抜いて

スケジュールアプリを開いた



亜「明日は15時上がりか…」



俺はベッドに寝転んだまま

昨日書いたブログのコメントを流し読みする



ピコンッ



Aレックスくん元気?


亜「…うわぁ!!」



驚いた勢いで寝転んでいた体を起こした


俺から連絡していい?とは聞いたけど

まさかAから連絡くれるなんて…


俺はスマホをギュッと握ってAに返事を打った



亜嵐元気だよ!Aに会いたそう!



送信ボタンを押してすぐ昨日撮ったばかりの

レックスと自分の自撮りを送る



A可愛い。会いたいな



亜「えっ」


違う違う、これは俺に会いたいんじゃなくて

レックスに会いたいってこと

勘違いすんなよ俺…!



亜嵐レックスに会いにまた家来てよ!

Aうん

亜嵐明日18時には家にいるけど

Aわかった。18時に亜嵐家行くね



俺はニヤつく口元を軽く押えた

結構急な誘いだったけどAがまた家に来てくれる


亜「あ!やっべ!」


スマホの時計を見るとあと30分で

家を出なければいけないことに気付き寝室を飛び出す


いつも通りレックスに朝ごはんをあげて

スマホでお気に入りの曲をかけながら歯を磨いた


リビングのテーブルに置かれたままの帽子を被って

ヘッドホンを首に掛ける



亜「レックスじゃーね!」


俺は大きいバッグを肩に掛けて玄関の重い扉を閉めた



ーーー



今日は1人でテレビ収録が終わったら玲於とラジオ収録だ

ここ最近7人揃っての仕事が多かったから少しだけ寂しい



昼過ぎから始まったバラエティ番組の収録が終わった頃には

もう日が落ちて外は暗くなっていた



亜「お疲れ様でした〜!」

「白濱さん!」


名前を呼ばれて振り返ると

収録で一緒だったタレントの中野さんが

小走りで俺の元へ駆けてくる


今、若い女子から人気のインフルエンサーだ



亜「はい?」

中「お疲れ様です!すみません、呼び止めて」

亜「いえ!どうしました?」

中「あの…私白濱さんと仲良くなりたくて」

亜「は、はぁ」

中「連絡先とか…教えて貰えませんか!」


中野さんは言葉を詰まらせながら

大きな目で俺をじっと見つめてそう言った




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作者名:ゆちゃん | 作成日時:2022年1月26日 18時

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