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亜嵐久しぶりに会えて嬉しかった!またご飯でも行こ!
Aうん
俺はAからの返事を読んでスマホの画面を落とす
メッセージで素っ気ないのはいつも通り
テレビ局に着いて楽屋へ入るともう全員準備を終えていた
隼「あ！亜嵐くんきた！」
亜「お疲れ様でーす！」
玲「亜嵐くん準備できたらリハ行くって！」
亜「わかった！」
鏡の前へ座ってヘアメイクをして貰うと
隼がコーヒー片手に駆け寄ってくる
隼「はい！亜嵐くんの分！」
亜「お！ありがと！」
俺は隼が入れてきてくれた温かいコーヒーをゆっくりと啜った
隼「どうでした？会えました？」
亜「あ〜！うん！会えた！」
隼「えっ！まじ！？ミラクルや〜！」
亜「彼氏と来てたのはクソ〜！ってなったけど」
隼「うわ〜でたでた彼氏持ち」
亜「なーんか上手くいってるみたいだったし」
隼「亜嵐くんダメっすよ！手出したら！」
亜「大丈夫だよ〜、何もしてない！」
隼「亜嵐くんカッコイイから手出したらすぐ来そうだもんな〜
…ムカつくわ〜」
亜「おい！隼！」
隼はヒヒヒ！っと悪そうに笑いながら
逃げるように楽屋のテーブルへと座った
メ「亜嵐準備できた？リハそろそろだって！」
亜「あ、はい！大丈夫っす！」
俺たちはメンディーくんに続いて
リハーサルのためにスタジオへ向かった
ーーー
無事生放送の収録も終わり
俺はマネージャーの車で帰路に着いた
亜「ただいま〜」
リビングの扉を開けるといつも通り
レックスが俺に飛びかかる
亜「レックス〜おやつあげるからな〜」
俺は鞄をリビングのソファに置いて
着ていた上着をソファの背もたれに投げた
亜「…あ」
レックスの餌箱を開いて
Aが家に来た日にくれたレックスのおやつを手に取る
あの日、Aを抱きしめちゃって
"離して"なんて言われちゃった時は正直落ち込んだ
隼は"俺が手出したら来そう"なんて言ったけど
Aは全然そんなことなくて
自分自身も隼と同じこと思ってたから尚更恥ずかしい
追いかける側ってこんな気持ちなんだな…
Aはおそらく俺がAに気があることを知ってるし
俺が立ち尽くしているとレックスが
甘えた声を出して擦り寄ってきた
亜「あぁ、レックスごめんごめん」
そう言ってレックスの頭を優しく撫でながら
手に持っていたおやつをレックスに差し出した
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作者名：ゆちゃん | 作成日時：2022年1月26日 18時
