___59 隼side ページ10
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空になったマグカップに再びコーヒーを注ぐ
Aちゃんは元彼のこともう何も思ってないのかぁ
ってことはやっぱり玲於のこと…
隼「じゃあ、好きな人はいないの?」
俺はマグカップを片手にキッチンから出て
Aちゃんの前に立って問いかけた
ここで玲於って言われたら……応援してあげよう
「…いないよ」
意外だった、ずっとAちゃんには好きな人がいて
それが玲於だと思ってた
けど、いないって言葉を聞いて安心した自分もいる
隼「そっか!良かった!」
「…え?なんで?」
隼「好きな人いたらAちゃん家に呼びにくいやろ」
「えぇ〜、なにそれ」
俺は最低や
Aちゃんを都合の良いように使ってる
最低ってわかっていても俺の寂しさには勝てなかった
隼「てっきり玲於のこと気になってるのかと思ってた」
「佐野さんとはそんなんじゃないよ」
Aちゃんは苦笑いして冷めたコーヒーを
流し込むように飲んだ
「ご馳走様!今日はもう帰るね!」
隼「…そっか!明日も仕事だしな〜!来てくれてありがと」
「こちらこそ!あ、また来てもいいかな?」
隼「いーよー!また急に連絡するかも」
「うん!待ってるね、じゃあ」
Aちゃんは俺に手を振ると"またね"と言った
重たい玄関の扉がガチャンと閉まる
さっきまで話声があった部屋がシーンと静まり返り
俺は少しだけまた寂しくなった
ーーー
あれから俺は寂しくなるとAちゃんを家に呼んだり
ご飯に誘ったりした
そして今日は久しぶりにラジオ収録
休憩室行ったらAちゃん居るかな?
俺はラジオの合間にスタジオを抜け出し
休憩室へ向かってみた
外から休憩室を除くと自販機で
飲み物を買ってるAちゃんが目に入る
おっ!Aちゃん発見!!
俺はそーっとAちゃんに近づいた
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ゆちゃん(プロフ) - morningさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(T_T)❤︎お話はもう終盤に入っていますので、完結までお付き合い下さい!これからもよろしくお願い致します♩ (2021年9月28日 7時) (レス) @page19 id: 1433f5874c (このIDを非表示/違反報告)
morning(プロフ) - 初めまして!!毎回更新楽しみにしてます!!このお話が最近の癒しです(●︎´▽︎`●︎) 完結までぜひ頑張ってください!! (2021年9月25日 20時) (レス) @page16 id: ca7299b56f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆちゃん | 作成日時:2021年9月15日 17時