___84 隼side ページ35
．
森「私、前の彼氏と付き合ってる時も、
たまに隼が頭の中に出てきて…会いたいなって思っちゃったりした」
俺を抱きしめるあすみの手に力が入る
隼「……うん」
森「やっぱり私は隼が1番好きだなって思ったの…」
隼「うん」
森「私たち……またやり直せないかな？」
俺はあすみの肩に軽く触れると
俺に抱きついているあすみを優しく離した
隼「……ごめん」
俺はもうあすみを抱きしめることが出来なかった
あすみはその言葉を聞いて驚いた表情で俺を見る
森「どうして…！？私の事…好きじゃないの？」
隼「好きだよ…あんなことされても俺はあすみが好きだったよ！」
森「じゃあどうして…」
隼「今はあすみより一緒にいたい人がいる」
俺はやっとハッキリあすみにそう言った
俺のずっとモヤモヤしていた気持ちに終止符が打たれた
森「…西野さんでしょ」
隼「……」
俺は黙ったまま小さく頷いた
森「羨ましい…あの人は私みたいに弱くないし、
それに女性らくして可愛い…
私、あの人には勝てないかもって心の隅で思ってた」
隼「今日で会うのは終わりにしよう」
森「……うん」
あすみは涙を堪えながら震えた小さな声でそう言うと
下を向きながらコクリと頷いた
隼「ありがとう」
俺は最後にあすみにそう言うと
あすみの部屋の扉をバタンと閉めた
俺はスマホが鳴っているのが分かり
ポケットからスマホを取り出して画面を見ると
玲於からの着信だった
隼「もしもし？」
玲『今から西野さんタクシーで家帰らせる』
隼「え？」
玲『お前もハッキリさせろよ』
そう言った玲於がトーク画面に
Aちゃんの家の位置情報を送ってきた
そういえば俺、Aちゃん家知らなかったなぁ…
玲『隼の事で泣いてたぞ、悲しませんなよ』
隼「玲於ごめん！ありがとう！！」
俺は玲於にそう言って電話を切り
急いで位置情報にある場所へと走って向かった
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆちゃん(プロフ) - morningさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです(T_T)❤︎お話はもう終盤に入っていますので、完結までお付き合い下さい！これからもよろしくお願い致します♩ (2021年9月28日 7時) (
レス) @page19 id: 1433f5874c (このIDを非表示/違反報告)
morning(プロフ) - 初めまして!!毎回更新楽しみにしてます!!このお話が最近の癒しです(●︎´▽︎`●︎) 完結までぜひ頑張ってください!! (2021年9月25日 20時) (レス) @page16 id: ca7299b56f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆちゃん | 作成日時：2021年9月15日 17時
