【BL】（愛しの）妹を守ったら男に迫られたんだが。＼(^o^)／２【オリジナル】

ななじゅし。 ページ48

え、待って。唐突。


いやいや、は？？



今、数えてたん？？



は？？？





「なに驚いてんの。いーちにーい、なんて俺がカウントダウンするとでも思った？どこの乙女ゲーなのそれ。ていうか、疾風クン高校生だよね？数えるくらい、自分でできるでしょ？」




そう言って嘲笑った弓月の顔ほど、イラつくものはないと思った。


…確信犯じゃねぇか。




「どうする、なんて聞いたけど、タイムアップだね。


……じゃあ、遠慮無く頂きます」




語尾にハートマークでもついたんじゃないかってくらい清々しかったその声と、


悪魔のようなその表情は、あまりにも不釣り合いで。



硬直する体を、弓月のヒヤリと冷たい指先が肌に触れるのと、乾いた唇と見惚れるほど綺麗な唇が重なるその時まで、

自分の身に迫る危険に気づけなかった自分は、なんてバカなのだろうと思うしかなかった。




___________


弓月は自分で数を数えて疾風を徐々に追い詰めるより、疾風と普通に話した方が楽しいって判断したんです多分。
弓月パイセンは俺様でドSの分類なのでしょうが、疾風や風葉からしたらただただ性格悪い嫌な先輩、幼馴染ですね！いいと思います！！
ちなみに話してる間ちゃんと心の中で数えてました。器用ですね。羨ましいぜ。

えぬじー。→←ななじゅさん。

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