ななじゅに。 ページ37
何と無く、さっきから風葉に対してなんだか馴れ馴れしいとは思っていた。
けれど、幼馴染という関係ならば、呼び捨てで呼んでいるのも納得いく。
…けど、なんで、風葉はそれを黙っていたのだろうか。
俺に知られたくない理由でもあったのだろうか。
『付き合ってるの？』
今日の午前、女子が風葉に問いていた。
俺は、遠くでそれを聞いていた。
風葉の答えは曖昧だった。
……朝、2人で何してたんだろう。
「…あぁ、何か勘違いしてる？今なんか噂になってるらしいけど、付き合ってないからね？俺達」
「えっ…」
つ、付き合ってないの？
あ、なんだ。よかった。
……って、なんでほっしてんだ俺。
「まぁ、それなりに深い関係ではあるけど」
「…え」
何処か含みのある言い方に、俺は不信感を覚えた。
すると、弓月はふっと笑い、言う。
「今朝、風葉に怒られちゃったんだよね。『疾風に近づくな』って」
….風葉が？
なんで風葉がそんな事を？
「……で、提案したんだよ。君に手を出さない代わりに…風葉の体をちょーだい、って」
「はっ…？」
そう言って不適に笑う弓月は、やっぱり悪魔にしか見えなかった。
なんだ？こいつは結局、誰でもいいのか？
「で、風葉は、その条件を呑んだよ。『好きにしていい』…だって。」
……なに言ってんだよ、風葉。
ばかざは。
なんで簡単に、そんな事言っちゃうんだよ。
俺のこと、嫌いなんじゃねぇのかよ。
「でも、正直、俺はアイツの言う事なんて聞きたくないんだよね。……だから、君にもひとつ提案」
そう言い、人差し指を立て、にこりと笑って見せる弓月。
そいつの意図なんて、なに一つとして読めるわけがなかった。
「君が、今この場で好き勝手にされて、風葉が手を出されないのか、
ここで君が逃げて、この後、すぐに風葉が手を出されるか……どっちがいい？」
ただ、ひとつだけ、こいつ、弓月龍太という男は、こうやって人を脅すことを娯楽としている性悪いう事が、
愉快そうに微笑むその表情を見てよくわかった。
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優也 - いつも見させてもらってます。そのうち弓月さんと風葉さんの過去を書いていただけたらな〜と思っております… 更新がんばってください！待っておりますので！ (2018年4月24日 23時) (
レス) id: 11b57a102b (このIDを非表示/違反報告)
大輝(プロフ) - 抹茶タピオカさん» ありがとうございます！！疾風も喜んでおります！！顔はですね……一応イメージはあるのですが、ご想像にお任せします！( ´ ▽ ` )ありがとうございました^ ^ (2017年2月26日 18時) (レス) id: 0fd182ca0b (このIDを非表示/違反報告)
日向明音＠桐山照史になりたい人生だった＊ペアネ中(プロフ) - 大輝さん» いえいえ！断固かざはや派やけん！ (2017年2月23日 17時) (レス) id: dd2fa960e2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ(プロフ) - 疾風君もう、ほんとかぁいい！！顔もきっと可愛いのかな？（hshs(( (2017年2月22日 23時) (レス) id: 928f7078a5 (このIDを非表示/違反報告)
大輝(プロフ) - 白鳥沢LOVE@無理ゲーはパスさん» ご指摘ありがとうございます！！こんな簡単な文字を間違えるなんてお恥ずかしい…！！本当にありがとうございます、直しておきます(^_^;) (2017年2月22日 21時) (レス) id: 0fd182ca0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大輝 | 作成日時：2017年1月22日 21時
