ろくじゅきゅ。 ページ34
「へっ、な、なにっ…」
あ、声裏返った。
恥ずかし！恥ずかしっ！
なんて一人で顔を赤くしていと、弓月の顔がふっと綻んだ。
「……」
キュン
…………お？お？あ、え？
今、俺、胸がキュンて。
え、うわ、え？？
……まさかまさか！うん、なにかの勘違い！！
「君って、やっぱり凄く可愛いね」
「……っ！」
そう言って、ふふ、と微笑んだ弓月の顔は、今まで俺に見せてきた笑みとどこか違う優しい顔で。
可愛いなんて、嬉しくもない言葉を吐かれたというのに、不覚にも胸がトクンと鳴った。
やっぱり、イケメンだからだろうか。
端正な顔立ちというのは、なんて罪深いのだろう。
女だけでなく、男までも魅せてしまうのだから。
……こんな優しい笑い方ができるのに、なぜいつもは貼り付けたような笑みを浮かべるのだろう。
そんな疑問が、ふと湧いたその時。
弓月が俺の足を掬い上げ、あからさまにこけるよう仕向けた。
当然そんな事をされると思っていなかった俺は、弓月の思惑通り見事に転げるのである。
「…っ！！」
弓月が俺の腰を支えていてくれたおかげで、尻もちをつかずに済んだ。
瞑っていた目をゆっくりとあけると、さっきの優しい微笑みはどこえやら、不適に笑う弓月の顔があった。
反射的に掴んだ弓月の制服が肌け、鎖骨がちらりと顔を覗かせる。
…なんか、色っp…
って、そうじゃない！！
「ちょ…っなにすんだよ！？びっくりするだろ！！」
壁に背中を預け座った状態のまま、弓月の胸をとんっと押す。
気を抜いていたのか、弓月の肩が少しだけ揺れた。
だからと言って、退かす事ができたわけじゃない。
弓月の手は、相変わらず俺の襟元を握ったまま。
俺は身動きが取れないまま。
「……これ」
「え…？」
弓月がさっきから黙って見つめていたのは、俺の首筋だったようだ。
首筋………あっ。
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優也 - いつも見させてもらってます。そのうち弓月さんと風葉さんの過去を書いていただけたらな〜と思っております… 更新がんばってください！待っておりますので！ (2018年4月24日 23時) (
レス) id: 11b57a102b (このIDを非表示/違反報告)
大輝(プロフ) - 抹茶タピオカさん» ありがとうございます！！疾風も喜んでおります！！顔はですね……一応イメージはあるのですが、ご想像にお任せします！( ´ ▽ ` )ありがとうございました^ ^ (2017年2月26日 18時) (レス) id: 0fd182ca0b (このIDを非表示/違反報告)
日向明音＠桐山照史になりたい人生だった＊ペアネ中(プロフ) - 大輝さん» いえいえ！断固かざはや派やけん！ (2017年2月23日 17時) (レス) id: dd2fa960e2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ(プロフ) - 疾風君もう、ほんとかぁいい！！顔もきっと可愛いのかな？（hshs(( (2017年2月22日 23時) (レス) id: 928f7078a5 (このIDを非表示/違反報告)
大輝(プロフ) - 白鳥沢LOVE@無理ゲーはパスさん» ご指摘ありがとうございます！！こんな簡単な文字を間違えるなんてお恥ずかしい…！！本当にありがとうございます、直しておきます(^_^;) (2017年2月22日 21時) (レス) id: 0fd182ca0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大輝 | 作成日時：2017年1月22日 21時
