【BL】（愛しの）妹を守ったら男に迫られたんだが。＼(^o^)／２【オリジナル】

よんじゅご。 ページ2

「はぁぁあ……」




来てしまった。


学校。




「なんっで熱下がっちゃうかなー…」




皆様、おはようございます。疾風です。


俺は今、学校の門の前に、ひとり佇んでおります。


いつもは、風葉が迎えに来てくれるのだけれど……。




なんか気まずくて、迎えの時間より早めに家を出てしまった。



いやね、粘りましたよ。だいぶ。「学校行きたくない」と。


そしたら、妹にこっ酷く怒られました。


可愛いんだけど、怖いです。うちの妹。





「……取り敢えず入るか」




そう呟き、校門を潜ろうとしたその時、後ろから、どんっと背中を押された。


突然の事で、身構えができず、「うおっ」と声を上げながらよろめく俺。



「はよーっす疾風！」


……この声は…



「み、みつる！いってぇよバカ！」


「はっはごっめーん大丈夫？」



そう、間延びした言い方でへらへら笑いながら、クラスメイトで友人の、早坂 満留〈ハヤサカ ミツル〉は言った。



「反省してねぇだろこんにゃろ…」


「えーそんな事ないってー。ごめんご☆」


「ごめんご☆じゃねぇよウザいからぶっ飛ばしていい？」


「ちょ、ちょっ！目ぇマジじゃんヤメテー！」




そう言って防御の態勢をとる満留。


俺はそれをスルーしてスタスタと校門をくぐった。


「ちょ、待てってー」そう言い、後ろからついてくる満留。




満留は、明るめの茶髪の前髪をピンで止めていて、制服もいつも着崩しているから、よくチャラくみられる。

けれど、中身はそうでもない。


ちょっと口調が軽いだけで、ただノリの良い普通の男子高校生だ。



グループが違うから風葉ほど一緒にいるわけではないけど、中学から一緒で仲は良い方だ。




「疾風ー、相棒どうしたー？」


「相棒？……ドラマの？？」


「ちげぇよ！」



笑い声を含ませながらそう言う満留。



……いや、相棒つっつたら右京さんでしょ。



「お前の相棒っつったら風葉しかいないだろー」


いや右京さんだろ。

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