Make You Happy

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ダイニングに行けばもう蓮以外席についてた。

康「めめは？？」

そう聞いてきたのはオレンジの箸の前に座る康二。
彼は知的障害とパニック障害を持っている。
両親に身体的虐待を受けて保護され、うちに来たのは今から10年前。
康二が3歳の時だった。
毎晩のように泣いて誰も手に負えなかったときに当時6歳にもなってなかった蓮が手を差し伸べてくれて以来、康二は蓮が大好きでいつもくっついて回る。

大「蓮、おそーい！！！早くたべよ！！」

なんて朝からテンション高くてピンクの箸を手に持ってるのは大介。
生まれてすぐ、母親の手によって高所から転落。腰から下に麻痺が残った。
一度も自分の足で歩いたことがない大介は常に車いすで生活している。

ラ「ラウ、ピーマンやだ・・・」

なんてあざとく、白い箸でピーマンを突いてるのは最年少のラウール。
ハーフで整った顔をしている。
3歳の時に親に捨てられて行き場を失ったラウは喘息を患っていて
夜間や季節の変わり目は特に注意が必要。

亮「ラウ、ちゃんと食べないと・・・」

よく下の子の面倒を見てくれるしっかり者で緑の箸の前に座るのは先ほど紹介した亮平。
お勉強が大好きで時間さえあれば勉強してる成績トップの亮平だけど
生まれつき腎臓が悪くて、週に3回4時間の透析治療を行っている。
そんな亮平の治療費を払えないと家族は見捨て10歳の時に施設にやってきた。

蓮「・・・はよ」

遅れてきて黒い箸の前に座ったのは蓮。
康二が来る数か月前に両親を不慮の事故で亡くして施設にやってきた蓮は心臓が悪く、こんなにも元気そうに見えるけど・・・今まで何度、入退院を繰り返し・・・生死をさまよったっことか。

照「全員揃ったね？？？じゃあ早く食べるよ！！！」

朝食が終われば、みんなあわただしく学校の準備をする。

亮「蓮！おいていくよ？？行ってきます」

同じ高校に通う亮平と蓮。

亮平は進学クラスで蓮は普通科。

大/康「行ってきます！！！！」

康二と大介は支援学校に通っている。

翔「ラウ！！学校行くよ！！」

ラ「はーい」

ラウは近所の小学校。

「蓮、早く行きなさい！！！」

蓮「あぁもううるせ・・・」

全く、もう！！！

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