雪男さんと太陽☀️ (ページ7)

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〜RYOTA.M

『琉生、来たよ。』

消毒をしてエプロンをしてマスクをしてキャップを被ってガラス張りになった病室に入れば、あちこちに包帯を巻かれた琉生の姿

もうあの事故から1週間。

未だにあの太陽のようなかわいい笑顔は見れていない。

それどころか、呼吸状態が悪くて口に太い管を入れてたけどそれでは限界があったみたいで喉に穴を開けてそこに管を入れた

『琉生の事故のニュース、ようやく落ち着いたけどファンから琉生へってたくさんの手紙届いてるよ？千羽鶴。後輩たちが作ってくれたよ？ここに飾っておくね。琉生は本当に愛されてるね。もちろん俺が1番愛してるけどね？早く、起きてよ。琉生』

琉生の前では泣かない。

そう決めたのに溢れた涙は止まることをしらない。

時々、呼吸器から変なアラームが鳴るから俺の不安は増すばかり。

けど、この音は痰が絡んで苦しいですっていうアラームらしい。

その音がすると看護師さんが来て"苦しかったね、ごめんね！"なんて、いいながら呼吸器を外してカテーテルを喉の穴に入れて痰を吸い上げる

こんなにも苦しそうなのに琉生の症状は変わらない。

・

5月29日。

事故から2週間と2日。

琉生は集中治療室から一般病棟に移って先生から許可をもらって病室にはSnow Manだけではなく琉生を慕う後輩や可愛がってる先輩らが集まってた

今日は琉生の16歳の誕生日。

渡辺
「琉生、なんか笑ってない？」

『ほんとだ。』

心做しか笑っているように見えた。

琉生の大好きな桃のゼリー、健人が持ってきてくれたから冷蔵庫入れようね。

みんな帰ってしまってじゃあ俺らも帰ろうかって時だった。

深澤
「琉生？琉生？わかる？？？」

なんてふっかの声に琉生を見ると大きなクリクリとした子犬のような目を開けて俺らを捉えた

すぐにナースコールを押した

『琉生、、、おかえり』

堪えきれず、また涙が溢れた…

するとそんな俺を見て、琉生は一瞬目を見開いてモゴモゴと口を動かした…

そして一筋の涙を流した…

岩本
「痛かったな。大丈夫だからな？琉生」

だけど、俺らの戦いはここからだった。

検査の結果、琉生は胸から下の感覚があまりない。

特にひどい麻痺をおったのはへそから下。

リハビリで多少、動かせるようにはなるらしいけど…

それからやはり、高次脳機能障害をおってしまった…