雪男さんと太陽☀️ (ページ26)

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『琉生、血圧と熱測ってね〜！』

琉生
「ん！ふっか〜？」

『なに？』

琉生
「この箱、どうやって開けるの？」

『これね、ここを上に引っ張れば開くよ』

琉生
「開いた👏ありがとう」

ふっ、可愛いなぁマジで！！

その後は琉生はパルオキシメーターを指に挟んで、茶色のノートを渡せばそこに一生懸命記入してる

琉生はすごい字が綺麗だった。

けど、今は読めればいい方かなって感じ

手に力が入らないからどうしても歪んだりしてしまう

SpO2、92%って低いなぁ

『照！これ、、、どうする？』

岩本
「これくらいなら許容範囲かな！琉生？」

琉生
「ん？」

岩本
「なんか体だるいな〜とか目眩してるなぁとかある？」

琉生
「ないよ？」

岩本
「了解、大丈夫だよ！サチュレーションも琉生は肺挫傷起こして右肺だったっけ？ちょっと機能低下してるから低いんだよ」

なるほどね。今日、照いてよかったわ

岩本
「90切って苦しいって言ってたりハァハァしてたら酸素カニューレつけて再測定」

忘れそうだからメモっとこ

岩本
「琉生、ご飯食べよう？」

琉生
「ん！」

さすが照だなぁ、

琉生の手に慣れた手つきで補助具を装着していく

補助具をつけてスプーンを渡して、小皿にちょっとずつ取り分ける照。

琉生は食べるの大好きでよくがっつくから気をつけないといけない

パンとか水分奪われるやつの時は特に。

『琉生、照が牛乳入れてくれたからゆっくり食べようね』

琉生
「ん！照、この緑の要らない」

ってグリーンピースを俺のお皿に入れる

岩本
「琉生、１個食べて？」

琉生
「1個でいい？」

岩本
「いいよ、、、お！偉いじゃん！」

琉生
「へへへ〜」

俺ら琉生に甘々でしょ？

忘れてた！

テーブルの端に置かれた青いノート

それ開いて読む。

これは言わば琉生の連絡ノート。

いつも朝と琉生の様子を見に来てくれる近所に住む琉生のお姉ちゃんと俺らが主に書いてる。

琉生のお姉ちゃん10個以上離れてては家庭持ち。

朝だけではあるけど、琉生起こすのを手伝って朝ごはんを食べさせてくれている。

そもそも琉生が一人暮らしなったのは、あのおばあちゃんが老人ホームに入ってしまったから。

おじいちゃんもだいぶ前に亡くなってるし……。

お姉ちゃんか一緒に暮らすって言ったけどそれは迷惑だからと琉生が…