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渡辺
「脊椎損傷しちゃって身体に麻痺が残った。けど、琉生すげーリハビリ頑張って、先生も驚くくらいに回復したんだけど……左下半身がかなり強く麻痺してたみたいで、どうにか動かせるには動かせるようになったけど感覚が全くないんだ……。」
そんな、、、
岩本
「それから高次脳機能障害を患った」
高次脳機能障害、、、聞いた事はある。
渡辺
「その障害によっていきなりイライラして怒ったり泣いたりと感情がコントロール出来なくなって、甘えん坊がさらに増して集中力も続かなくて、周りに気を取られちゃうし、こだわりが強いとこもあって、1番注意して欲しいのが記憶力が低下してて新しいことは何度も伝えないと覚えられないし何度も聞き返してきたり同じこと繰り返しちゃうんだけど絶対怒らないで何度も教えてやって欲しい」
岩本
「急にそんなこと言われても一気に覚えるの大変だろうけど、、、琉生は琉生でなんも変わらないから。」
渡辺
「あー、でもひとつだけまじで気をつけて?めっちゃ可愛いから!」
琉生の可愛さは事務所入る前から知ってるけどね。
初めて琉生見た時、ビックリしたもん
この世にこんなかわいい人いるの?って。
岩本
「琉生のことはおいおい、一緒にやっていきながら覚えてってくれればいいよ。今はリハビリ期間で復帰もあと少しかなってとこだし。そう!頑張れば自分でも出来るのに出来ない!って頼ってくるとこあるけど厳しくしてやって?本当に出来ないこともあるけど、、、なるべく出来ないことを増やさないで出来ることを増やしてやって欲しい」
隣に座ってるラウールは少し俯いた。
岩本
「ラウール、琉生の方が年上かもしれないけどあいつマジ3歳児みたいだから年齢とか気にせず可愛がってやって?」
ラウール
「はい、、、」
多分、ラウールはショックだったんだろうな。
密かに琉生のファンだから。
そんな琉生と顔合わせは3日後。
それまでに俺は高次脳機能障害について俺なりに調べたりした。
そしてついにその日が来た。
深澤
「ほらほら、3人来たよ!」
琉生はあの頃の可愛い笑顔で舘さんの膝の上に座ってた
けど、そのすぐ隣にある机には琉生のものと思われる水色のクラッチ杖が2本立てかけてあった。
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作成日時:2023年8月23日 15時