何度でも２

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-高地優吾-

朝早くから廉と４時間も新幹線に乗ってさらに向こうついてレンタカー借りて
車を走らせること１時間。

やってきたのは昔、廉がいた大阪。


【永瀬家】

そう書かれたお墓の前で静かに手を合わせる廉。

廉のお母さんが亡くなって１７年。

廉のお父さんが亡くなって１４年。

廉「行こう！！優吾くん」


廉のお母さんは廉と同じで心臓が悪かった。

それで廉の命と引き換えにこの世を去った

廉のお父さんは医者だった。

そして俺のおやじの後輩で・・・

大阪に遊び来たとき廉もいて俺に懐いてかわいかったし・・・

逆に廉たちが東京に来た時に一回まだ赤ちゃんだったころに預かった記憶がある。

１７歳も離れててとにかく弟ができたみたいで嬉しかった

でも廉が３歳になって・・・

東京に引っ越してきてて

前より頻繁に廉にも会ってた

廉は亡くなったお母さんによく似てるんだって・・・

それがお父さんを苦しめた

ある日・・・事故で崖から転落した車の運転手が病院に運びこまれた

それは・・・廉のお父さんだった。

おれはすぐに廉がいる家に向かった。

廉はいつものにこにこ笑顔で俺に一枚の手紙を渡してきた

そこには廉が母親にどんどん似てきてことから毎晩夢に奥さんが出てきて
医者なのに奥さんを助けてあげられなかった後悔、そして廉を見ているとつらいって

最後に


《廉、お父さんもお母さんも先に逝くこと許してください。廉愛してる≫

って書いてあった・・・

そこで初めて廉のお父さんは事故でないって・・・

それから手紙と一緒に置いてあった

両親の指輪と小さな指輪


俺はおやじ反対を押し切って自分の住んでたアパートで廉と暮らし始めた。

そして・・・

廉と同じように親と暮らせない子供たちのために
っておもって

施設を作った。

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