・ ページ9
-大我-
朝から体調最悪・・・。
まぁここ最近元気な日はないんじゃないかなってくらい・・・ずっとベッドの上から動けない日が続いてる。
観察室って呼ばれてるナースステーションからすぐの場所にある病室からは出れて大部屋に帰ってきた。
観察室は俺の体についてるモニターがナースステーションからも見えてなんか異常があるとすぐ来るから嫌なんだよね。
おまけにナースたちが患者の悪口とか言ってるもの聞こえてるからね？？？
涼「大我くん！！ほっくん見なかった？？」
そう言いながら焦って入ってきたのは山ちゃん。
「北斗ならさっきどこか行くって・・・」
涼「どれくらい前かわかる？？？」
「2時間くらい前じゃないかな？？？なんかあったの？？」
涼「そっか・・・実は透析の時間が13時半なんだけどまだ来なくて院内探してるんだけど・・・いなくて。ほっくんは脱走するような子じゃないから・・・外に出たってことはないんだけど・・・今一応、だいちゃんが病院の外も探してる！！」
北斗が・・・？？
「俺も探す！！！」
ってベッドから飛び降りた途端、ギュっと胸が痛くなった。
智「大我、本調子やないんやから！！！」
「でも！！」
智「心配なんはわかるけど、お前が倒れたら北斗が悲しむやろ！！大丈夫絶対に見つけるから」
親友も助けられない自分の体・・・。
北斗が行きそうな場所・・・
あ！！！！
一か所心当たりがあった。
それは昔・・・北斗が入院してきてすぐ。
つらい治療が始まったのにあいつは泣かなくていつも涙こらえてたから・・・
ここなら泣いていいよって。誰も見てないからって・・・
俺が連れて行った秘密基地。
今は使われてない旧病棟。
俺もつらいときとか悲しいときはよく行ってる・・・。
そこに北斗いるかもしれない・・・。
「待って！！！」
智「なに？？」
「旧病棟・・・・」
智「え？？」
「北斗、多分そこにいる！！！」
智「旧病棟？？」
涼「あそこ・・・鍵かかっててそれに立ち入り禁止だよね？？」
「鍵壊れてるから簡単に入れる。」
智「それってどこにあるん？？」
涼「中庭の雑木林ぬけたさらに奥に・・・この病院ができる前の旧病院で今は使われてない」
智「気味悪いな・・・」
涼「それより、そこに北斗いるんだね」
「うん・・・」
立ち入り禁止だから・・・怒られるのは承知の上で北斗が無事ならそれでいい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いいい - 廉が病気になる話みたいです (2021年8月5日 10時) (
レス) id: cba1a7fcd4 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 大我くんが大発作を起こして合併症を併発してしまうお話が見たいです！ (2021年4月14日 23時) (レス) id: cf1ac3cb36 (このIDを非表示/違反報告)
るる - リクエスト消えてしまったみたいなのでもう一度書かせてもらいますすみません。大我くんと同じ病気の女の子が入院してきて仲良くなるけどすぐに亡くなってしまって大我くんが不安になってしまうお話みたいです。再度すみません。 (2021年4月14日 21時) (レス) id: 9ad90aa4c7 (このIDを非表示/違反報告)
朝菜 - リクエスト失礼します！大我くんが心電図の電極をつけていたときに大発作を起こしてしまったけど心電図が故障を起こしていて、気付かれずとても危険な状態になってしまうお話が見たいです！ (2021年4月14日 21時) (レス) id: 8ffbb2cdae (このIDを非表示/違反報告)
taiha(プロフ) - 誤字っていました…北斗くんや先生たちです！よろしくお願いします！ (2021年4月14日 20時) (レス) id: c686e63066 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：riri
| 作成日時：2021年4月9日 16時
