約束の明日。 (ページ25)

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☆ ページ25

‐永瀬廉‐

目を覚ますと心配そうに俺の顔を覗き込んでる母さんと海人。

母さんの腫らした目見ると・・・嫌になる。

俺が発作起こす度に母さんは涙声で俺の背中さすりながら名前を呼び続けてくれる。

その時すごい申し訳なくて・・・

それにまだ小学生の海人だってつらいだろうな・・・

兄がこんなやから変に気使う子になっちゃって・・・

それに海人は俺以上に母さんの泣き顔見てきたんやろな・・・

なんてことを思ってたら

廉母「廉・・・よかった」

窓の外を見ると明るかったはずなのにもう真っ暗で・・・

廉「か・・さん」

廉母「なに？？どうしたん？？」

廉「家・・・掃除・・・帰らんで・・・ええの？」

って俺何心配してん・・・？

廉母「あほやな！！息子苦しんでるのになに変な心配してんの？？」

海「兄ちゃん・・・大丈夫？？」

そっと海人の頭に手を伸ばす。

廉「海・・・人？・・・ごめんな」

海「廉にぃ」

海人は普段、にぃちゃんなのに・・・なんでか発作起きた時だけ廉にぃって呼ぶ。
多分小さいころに俺の病気のこと聞かされて
「お兄ちゃんが苦しいときは名前呼んで助けてあげてね」って
母さんに言われたからだろうな・・・・

あれ？？

廉「玄樹・・・は？」

廉母「もう21時やで？？今さっき帰ったよ！！もう家族以外面会終わりの時間やし！！」

家族以外の面会は19時まで・・・。

家族の面会は２０時

21時ならもう過ぎてるやん。

廉母「せめて廉が目覚ますまではおってええって先生が・・・」

いつもならなんやねん！！！帰れ！！！

って言ってるんやけど・・・

廉「ありがと」

廉母「なんか今日素直やな」

目覚めて母さんと海人がいてくれて安心した自分がいたのは事実や・・・