【ツイステ】ゴミ捨て場育ちの女の子を拾ったので精一杯抱きしめてあげたい。

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リドルside


ちょっと前。


…寮長会議にいつも通り早めに出席しようと会議室まで歩いていたときに、エースとデュースの声が聞こえてきた。



廊下でうるさくするなんて。首をはねてあげようかな。



そう思って声が聞こえてきた方に足を進めると、そこにいたのはエースとデュース、それとエースにおんぶされていてスヤスヤと眠っている小さな少女。



ボロボロの泥だらけの服に、白い肌のせいかやけに目立つ痛々しい痣だらけの腕や足。特徴的な小さなツノ。



しかも、足には鎖、首には鉄の首輪がつけられていた。



リドル「………………ねぇ、君たち。どういうこと？」



声をかけると、慌てたようにエースとデュースが話してくれた。



エース「あ、寮長！聞いてくださいよ！なんか、こいつ廊下に倒れてて………なんか…居て、」



デュース「説明は僕がするからいい！…その、何で入ってきたのかも分からないんですけどっ、でもさっき見つけた時泣いてて、僕たちが声をかけようとしたら倒れてしまって…」



デュース「…………それでっ、お願いがあるんですけど…学園長にここで育てるように頼んでもらいたいんです！」


エース「見た限り、ろくな教育されてきたように思えないんですよ！、だから、そのっ……お願いします！」



リドル「………分かった。僕が学園長と話をつけてくるよ」



そう言って僕はその子をおんぶした。明らかに痩せすぎだ。



僕も、この少女を元いた場所に帰したらどうなるのか……



そう思うと、とても寒気がする。





……後で、トレイにイチゴのタルトを作ってもらうとするかな。


それで、この子に食べてもらおう。


トレイの作るタルトは絶品だからね。




僕は、そう思いながら会議室へと足を進めた。

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