Fantasy Story. (ページ12)

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＊しばらく会えない -You Side- ページ12

健水くんと話した次の日、レッスン室に入った

　『おはよ「光黄くんとこじくんやん！！久しぶりやなぁ」

朝から賑やかだなぁ～てか誰やねん...って思いながらみんなにしばらく会えなくなること言おうと

思ってたけど、なんか盛り上がってるしいっか。近くにいた風男塾のマネージャーにだけ話した

　『白木さ～ん。私しばらくここ来れなくなるので、後でみんなに言っておいてください。』

白木「分かりました。」

それだけ言い残して、私はレッスン室を出て行った。

知らん２人に挨拶しとくべきやったかなぁ...でも時間ないし盛り上がってたし

また会えた時でいっか。

これから私は久しぶりのテレビのお仕事。年末恒例のFNS歌謡祭に出る。

　『みんな元気かなぁ...』

そう呟きながら、FNSの会場に入っていった。

―――FNS歌謡祭リハーサル

由紀「Aちゃん発見！！久しぶり～」

　『ゆき～～！！今日よろしくね！』

今日は一夜限りの復活ということでAKBとして歌う。ソロでも何曲かコラボし歌う予定だ。

　『ただならぬ緊張が...』

由紀「Aちゃんが緊張してるのめずらし～リハーサルやろ！」

『そうやね』

AKBではメドレー歌って、ソロではいろんな歌手の人とコラボして歌いリハーサルは順調に終わった。

休憩中、携帯を見たらめっちゃ電話が来てた。相手は健水くん。

　『もしもし...』

健水≪マネージャーさんから聞いたでしばらく会えんくなるってどういうことやねん≫

　『ごめん...一応スタジオには行ったんだけど、盛り上がってたみたいで言えなくて...』

健水≪声ぐらいかけてくれや...いなくてびっくりしたわ≫

　『ごめんなさい...時間がギリギリで...』

健水≪光黄くんもこじくんもAに会いたがってん≫

　『また今度、会えた時紹介して？』

健水≪えっ、２人のこと知らんの？風男塾の卒業生やで？≫

　『そうなんだ。挨拶するべきだったね、ごめんね』

健水≪しばらくってどれくらい会えんの？≫

　『...２週間くらい』

健水≪２週間？！次会うのクリスマスパーティーの東京公演の日？≫

　『うん...ちゃんと練習はしておく。ほんまごめん』

健水≪会えんの寂しいやん。≫

　『私も寂しいけど、次会うまで待ってな』

健水≪俺の寂しいとAの寂しいは違う。≫

思いがけない健水くんの言葉に、戸惑った